内容説明
二〇世紀の後半他国に例をみないような高速で経済が疾走してきた日本は、バブルの後遺症ともいえる過剰債務と過剰設備に象徴される経済・社会構造の転換を九〇年代に有無をいわせない形で迫られ、二一世紀をのぞむにあたり情報関連(IT)投資の盛り上りによる経済の活性化に何とか曙光を見出そうとしている。このような経済構造の大転換は、われわれの関心の深い為替問題にもどのような形で波及してきているのであろうか。本書ではこの問題を考える。
目次
序章 主役の座を降りつつある円
第1章 円高と日本経済
第2章 為替市場のABC
第3章 固定か、変動か
第4章 市場介入の有効性を考える
第5章 為替変動への抵抗力
第6章 日本の進路
著者等紹介
加藤隆俊[カトウタカトシ]
昭和16年生まれ。昭和39年東京大学法学部卒業後、大蔵省(現財務省)入省。アジア開発銀行理事、神戸税関長、大臣官房審議官、国際金融局長などの要職を経て、平成7年財務官に就任。平成9年大蔵省を退官後、プリンストン大学客員教授を経て、現在、東京三菱銀行顧問、早稲田大学アジア・太平洋研究学科客員教授、米国・クレアモント大学客員教授
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