MMTは何が間違いなのか?―進歩主義的なマクロ経済政策の可能性

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MMTは何が間違いなのか?―進歩主義的なマクロ経済政策の可能性

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  • サイズ 46判/ページ数 257p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492654927
  • NDC分類 331
  • Cコード C3033

出版社内容情報

MMTは救世主なのか。閉塞状態を抜け出す経済学・金融政策とは何か。世界的金融学者による初の邦訳書!

内容説明

財政赤字は悪なのか?米金融政策の権威で「経済の金融化」研究の第一人者による話題の論考。

目次

第1章 現代貨幣理論の台頭
第2章 MMTの基礎理論と主権通貨発行による政府債務ファイナンスの持続可能性
第3章 MMTの開発途上国への適用の限界
第4章 複数国際通貨システムにおけるドルの特権
第5章 「アメリカ第一主義」の金融政策とそのコスト
第6章 ミンスキーへの誤解―MMT派のマクロ経済政策と金融不安定性
第7章 MMTの幻想―MMT派の経済政策の矛盾
第8章 結論―進歩主義的マクロ経済政策の輪郭

著者等紹介

エプシュタイン,ジェラルド・A.[エプシュタイン,ジェラルドA.] [Epstein,Gerald A.]
マサチューセッツ大学アマースト校(UMass Amherst)経済学部教授・同大学の政治経済研究所(Political Economy Research Institute:PERI)の共同所長。これまで、金融危機、金融規制、雇用創造と貧困削減を目的とした中央銀行制度の代替的アプローチ、資本勘定規制、中央銀行と大手金融機関の関係についての政治経済学に関する著作を多数発表してきた。国際労働機関(ILO)、国連経済社会局(UNDESA)、国際連合開発計画(UNDP)、国際連合貿易開発会議(UNCTAD)を含む国際連合(UN)の専門機関および関連機関において発展途上国のマクロ経済政策と金融政策をトピックとした数多くの研究プログラムにも取り組んできた

徳永潤二[トクナガジュンジ]
獨協大学経済学部教授。マサチューセッツ大学アマースト校の客員研究員を務めた(2011年度と2019年度)。主な専門分野は、国際通貨システム

内藤敦之[ナイトウアツシ]
大月市立大月短期大学教授。主な専門分野は、経済理論、経済思想史

小倉将志郎[オグラショウシロウ]
駒澤大学経済学部教授。主な専門分野は、現代アメリカ経済論、金融論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Francis

18
昨年末に購入して早速読んでみた。私はMMTには違和感がぬぐえなくて全く手を付けていなかった。そんな私にこの本はドンピシャだった。著者によるMMT批判をまとめると次のようになる。①ドル基軸通貨体制を前提にしすぎている。②ドルの通貨供給が国際金融体制に与える影響を考慮していない。③財政支出が金融不安定につながる可能性を考慮していない。④財政支出により完全雇用状態になった場合、インフレーションにつながるが、その対策を考えていない。これらの批判はケインズ派の理論から導き出せるものであり、妥当なものであると思う。2021/01/04

11
MMT派の本を読むだけでは良くないと思って、手頃な厚さの本書を読んだけれど「MMTは万能ではない」という話で、決して反MMTではなかった。著者自身が非主流派の経済学者で反緊縮財政派とのことだったので、これを読んだだけでは、MMTが提示している貨幣や税金の考え方が間違っているという判断はできない。解説本を読めばMMTが適用できる国が少なく国力が落ちるとMMTは適用できない事は理解できる。「金融政策が甘い」とか「通貨は無制限に発行できない」という事ではなく根本的な誤りを示してくれる本は無いものだろうか。2022/12/26

しゅー

6
★★MMTに反論することの(政治的な)難しさは、その対極にあたる主流派経済学の緊縮財政(財政赤字恐怖症)も決して正しくないことに尽きるだろう。従って主流派からの批判もハイパーインフレ云々とナンセンスなものになりがちで話がかみあわない。エプシュタインは反主流派経済学者として財政均衡主義への異議は持ちつつも、MMTから導き出される政策の実現可能性に首をかしげている点で批判者として適任だと思う。MMT論者達自身が政策への適用に向けた実証的で制度的な検討を怠っているという著者の指摘に基づく論理展開は分かりやすい。2021/04/04

belalugosi6997

4
非主流派経済学(ポストケインジアン)の雄の登場、それでは著者に反論。やはり藁人気論法、著者は「MMTはフリーランチあると言っている。」しかし実際はMMTは「フリーランチはある、但し数に限りがある。」と行っているのである。他にも「ミンスキーへの誤解」では著者は「金融市場の不安定さを甘く見ている。」と記述。実際には主流派経済学者のほんとんどが数学を頼りにして「数学だの、純粋理論で偏向のガキっぽい。」とピケティにこき下ろされている。著者にも同調できるのが「JGP、最後の雇い主」。そんなに上手くいかないだろう。2021/02/20

Bevel

3
MMTとポスト・ケインジアンは区別されないといけない。MMTの想定は、ドルの圧倒的な地位を前提としていて途上国ではなりたたないし、覇権通貨が「人民元」になることを考えてない。また金融が不安定化する境界を見定める気もあまりない。「完全雇用」という限界についてもう少し考えましょうという感じ。国際的に考えたら、MMTを前提とすることは、国の信用で他国の通貨を脅かすので、権威主義的に映るのよね。MMTがだめというより、全然本気じゃないよねというニュアンスを感じるので、MMT派も読みやすいのでは。2022/03/29

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