中央銀行―セントラルバンカーの経験した39年

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中央銀行―セントラルバンカーの経験した39年

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  • サイズ B6判/ページ数 780p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492654859
  • NDC分類 338.41
  • Cコード C3033

出版社内容情報

前総裁が退任後初めて日銀時代の39年を振り返る。物価と金融システムの安定のために中央銀行が果たすべき役割を多面的に論じる。1972年に日本銀行入行後、セントラルバンカーとして過ごした39年を振り返りつつ、日本銀行のみならず中央銀行という存在自体の意義や役割を論じる書。

著者が総裁の任にあった5年間(2008-2013年)は内外で大きな出来事が頻発した時期だった。
世界的には、就任直後に発生したリーマンショックに端を発したグローバル金融危機、その後の欧州債務危機があり、国内では、長期にわたって与党の座にあった自民党から民主党への政権交代、短期間での自民党の与党復帰、その間発生した東日本大震災、消費税率の引き上げ論議など、まさに「激動の5年間」と言えるだろう。
それらの局面で著者がどのように考え、何を重視してきたか、判断の根拠となった事柄が理論的な分析とともに語られる。

本書は3部構成となっており、第1部は日本銀行入行後から総裁就任前まで、著者のセントラルバンカーとしてのバックボーンを形成した時期を扱う。バブル経済とその崩壊、日本銀行法の改正など、政策決定の中核とは距離のある立場で当時どのように感じていたか、そして現在はどう分析するかを述べる。
第2部は総裁時代を扱う。経済・金融面で発生したことを各章に分けて、行った決定とその背後にあった判断を振り返り、何が真の論点であったか、著者自身の思いはどのようなものだったかを論じる。
第3部は、第2部までの分析を踏まえて、中央銀行のあり方を中心に望ましい通貨管理制度をいくつかの側面から考察する。第2部までが著者の日本銀行での39年を追う形で進行してきたのに対して、3部はよりグローバルな視点で中央銀行の使命を論じる。


序章 激動の5年間
第1部 日本銀行でのキャリア形成期
  第1章 日本銀行でのキャリアのスタート
  第2章 バブル経済
  第3章 バブル崩壊と金融危機
  第4章 日本銀行法の改正
  第5章 ゼロ金利政策と量的緩和政策
  第6章 「大いなる安定」の幻想
第2部 総裁時代
  第7章 日本銀行総裁に就任
  第8章 リーマン破綻
  第9章 デフレ論議の高まり
  第10章 日本経済の真の課題
  第11章 欧州債務危機
  第12章 「包括緩和政策」
  第13章 東日本大震災
  第14章 「六重苦」と「通貨戦争」
  第15章 財政の持続可能性
  第16章 金融システムの安定を目指して
  第17章 政府・日本銀行の共同声明
第3部 中央銀行の使命
  第18章 中央銀行の役割
  第19章 非伝統的金融政策
  第20章 国際通貨制度
  第21章 「失われた20年」と「日本の教訓」
  第22章 独立性とアカウンタビリティ
  第23章 組織としての中央銀行
終章 終わりなき挑戦

  あとがき
  文献一覧
  索引

白川方明[シラカワ マサアキ]
著・文・その他

内容説明

日本銀行入行後から総裁就任前まで、セントラルバンカーとしてのバックボーンを形成した時期を扱う第1部。総裁就任後、経済・金融面で生じた重要事件に対する決定と背後にあった判断、真の論点、自身の思いを分析する第2部。中央銀行のあり方を中心に、望ましい通貨管理制度をグローバルな視点で考察する第3部。

目次

激動の5年間
第1部 日本銀行でのキャリア形成期(日本銀行でのキャリアのスタート;バブル経済;バブル崩壊と金融危機;日本銀行法の改正;ゼロ金利政策と量的緩和政策;「大いなる安定」の幻想)
第2部 総裁時代(日本銀行総裁に就任;リーマン破綻;デフレ論議の高まり;日本経済の真の課題;欧州債務危機;「包括緩和政策」;政府・日本銀行の共同声明)
第3部 中央銀行の使命(中央銀行の役割;非伝統的金融政策;国際通貨制度;「失われた20年」と「日本の教訓」;独立性とアカウンタビリティ;組織としての中央銀行)
終わりなき挑戦

著者等紹介

白川方明[シラカワマサアキ]
青山学院大学国際政治経済学部特別招聘教授。1949年生まれ。1972年東京大学経済学部卒業、同年日本銀行入行。75~77年日本銀行からシカゴ大学大学院経済学部に留学。経済学修士(シカゴ大学)。信用機構局信用機構課長、企画局企画課長、大分支店長、審議役などを経て、02~06年日本銀行理事。理事を退任後、京都大学公共政策大学院教授。08年3月日本銀行副総裁、同年4月~13年3月第30代日本銀行総裁。11~13年国際決済銀行(BIS)理事会副議長。2013年9月青山学院大学国際政治経済学部特任教授を経て、18年9月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

175
高校・大学の同級生が日銀に勤めている事、以前日銀の直ぐそばで勤務していたこともあり、多少親近感があります。真面目で清廉潔白な白川元日銀総裁、平易で解り易い文書での回顧録&日本銀行の解説、好感が持てます。金融政策だけでは景気回復は不可能です。年3%程度の緩やかな成長がベストだと思いますが、現実は難しいでしょうね。現在の黒田総裁が本を書いたら、真逆の内容かも知れません。2019/01/29

KAZOO

107
やはり著者は学者だという気がしました。もともと総裁になるはずではなかったという気がします。それが政権がらみでなってしまった、ということなのでしょう。もともと法学部に入ったものの学園紛争で読書会でサムエルソンの本を読んだりして経済学に目覚めたということでこのような書物が出来上がったという気がします。内容的には3部に分かれていて日本の金融政策を実体経済とともに分析していて、著者の「現代の金融政策」を実務的な点から分析したものといえましょう。非常に力作であると思われます。2019/03/06

あすなろ

63
白川元日銀総裁は言う。中央銀行は不思議な存在であると。そしてその不思議な存在を解明する魅力に惹かれて多くの著書が記されてきたという。僕も惹かれた1人。プラザ合意から民主党政権崩壊迄、じっくり758頁の白川元総裁39年間の日銀での歩みと共に相当のリアリティを持って学習させて頂いた。日銀にとり、つまり中央銀行にとりありとあらゆる場所においての独立性とは何か?それが過去事例と共に詰まってこんな知的で面白い書物はなかなかない。独立性を保ち、社会よりやや長期的な視野で毅然と立つ。そして何より史実は雄弁である。2019/07/22

koji

23
758頁、10日かかりました。①分かりやすい言葉遣い、②平易な文章、③明快な主張と論理づけで、とても読み易いですが、ここに描かれているものはとてつもなく重く深く、読書中知的刺激を受け続けました。浜田宏一先生が、学生時代にその知性を絶賛したことが分かります。本書は本年のマイベスト1候補です。そうなると惜しいのは、日銀総裁在任中の説明が本書ほど分かり易くなかったこと。知性の射程が長く広すぎて、表現者、実践者としては、思い切りが欠けたのかもしれません。この点黒田総裁は論理は破綻していますが、思い切りを感じます2019/11/19

あんころもち

18
経済と金融をめぐる議論、あるいは政治家と中央銀行(専門職)との関係をめぐる議論を考える上で必読であろう。理論をどう実践に結びつけるか、国内の財政赤字をめぐる議論がどう映るか、アカウンタビリティーのあり方など多くの論点が散りばめられている。今現在の政策を相対化する上でも勉強になる一冊。2019/02/10

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