出版社内容情報
金融業界向けの定評あるテキスト『入門先物市場』を全面改訂。先物だけでなく、オプション、スワップやリスクについても詳しく解説。
本書は、先物・オプション・スワップなど、デリバティブ取引の仕組みを、コモディティを中心に基本からていねいに解説した入門書です。デリバティブ取引について初めて学ぼうとする人を対象に、市場の制度や理論をわかりやすく解説しています。
デリバティブ取引の対象には、農産物や工業原材料などの商品から、株価指数・債券・外国通貨といった金融商品、さらに海上運賃から保険損害率といった無形商品に至るまで多種多様なものが含まれます。本書の特色は、取引対象別に縦割りで解説するのではなく、すべての商品に通じるデリバティブ取引の特徴を横割りに整理したところにあります。そのほうが取引や制度の仕組みが明瞭に理解でき、さらに発展的に知識を広げられるからです。
なお本書は、『入門先物市場』(2000年3月初版)の内容を大幅に書き直したものです。『入門先物市場』は、10年以上の長きにわたって版を重ねてきましたが、昨今のデリバティブ市場の拡大・発展に伴い、その内容・記述を加除修正すべき個所が増えてきました。そこで前著の特徴を生かしつつ、取引所取引のみならず店頭取引も視野に入れたデリバティブ取引全体を対象とした入門書として内容を刷新したのが、本書『入門商品デリバティブ』です。
第1章 デリバティブ市場とリスク管理
第2章 先物取引の仕組み
第3章 取引所における価格決定の仕組み
第4章 先物価格理論
第5章 ヘッジ取引
第6章 先物価格の相場予測
第7章 オプション取引の仕組み
第8章 スワップ取引
第9章 リスクとその対処方法
第10章 不確実性の下での意思決定
第11章 デリバティブ市場の歴史と展望
付 録 数学補足
【著者紹介】
宇佐美 洋(ウサミ ヒロシ)
多摩大学教授
東京外国語大学卒業。東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。国連世界食糧計画特別顧問、一橋大学客員教授等を経て、現在、多摩大学大学院教授、主な著書に、『先物とオプションの世界』(時事通信社)、『新世紀の先物市場』(共著、東洋経済新報社)、訳書に、『金融市場の経済学』(H・ハウタッカー他著、時事通信社)、『ベアリングズ崩壊の真実』(S・フェイ著、時事通信社)、『市場と取引 上・下』(監訳)(L・ハリス著、東洋経済新報社)等。
内容説明
先物・オプション・スワップの仕組みをコモディティを中心に基本からていねいに解説。取引コストの削減やリスクへの対処方法からデリバティブ市場の歴史まで網羅した決定版。
目次
デリバティブ市場とリスク管理
先物取引の仕組み
取引所における価格決定の仕組み
先物価格理論
ヘッジ取引
先物価格の相場予測
オプション取引の仕組み
スワップ取引
リスクとその対処方法
不確実性の下での意思決定
デリバティブ市場の歴史と展望
数学補足
著者等紹介
宇佐美洋[ウサミヒロシ]
東京外国語大学卒業。東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。国連世界食糧計画特別顧問。一橋大学客員教授等を経て、現在、多摩大学大学院教授
小野里光博[オノサトミツヒロ]
東京大学工学部卒業。デベロッパー、シンクタンク勤務、東京工業品取引所理事、同所市場構造研究所副所長等を経て、東京商品取引所執行役、多摩大学大学院客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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