凋落―木村剛と大島健伸

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凋落―木村剛と大島健伸

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492654408
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C3034

内容説明

日本初のペイオフ発動。「振興銀・SFCG事件」は、何を物語るのか―金融史上かつてない特異な事件の全容を描く。

目次

第1章 上野アメ横の戦後
第2章 不良債権の焦土
第3章 松涛物語
第4章 新銀行の乱気流
第5章 転落の予兆
第6章 暴走
第7章 一瞬の邂逅
第8章 狂気と執着と
第9章 ペイオフ発動

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

緋莢

19
商工ローン「SFCG」で富を極大化させ、世界的な富豪の仲間入りを果たした大島健伸。東大→日本銀行→外資系コンサルティング社長から、竹中平蔵の懐刀となった木村剛。それぞれ絶頂を見た後に、物凄い勢いで転落していった。それぞれの負債はSFCGが3380億円、日本振興銀行が6700億円だった。二人の成功、そして破滅の過程を追ったノンフィクション。2016/03/06

はるわか

14
一人は、中央銀行キャリアから時の政権のブレインまで上り詰めた金融エリート。もう一人は、商工ローンという辺境からのし上がった悪名高き金融アウトサイダー。二人の人生が相まみえることなど数年前ならおおよそ想像もつかない。しかし二人はある種の必然に導かれるようにして互いの距離を加速度的に縮め、一瞬だが激しく化学反応を引き起こし、それぞれが醜い相貌をむきだしにして、再び異なる道を破滅へと転がり落ちていった。2019/05/01

Yuichi Tomita

5
大島が金のみを求めていたことはよく分かるが、木村に関して何を求めていたのかよく分からない。が、やってるとこはどちらも酷い。 日本振興銀行は銀行法違反のデパートのよう。検査忌避、迂回融資、情実融資など。今振り返っても役員が逮捕というのはすごい。この後の銀行の許可の基準はさぞ厳しくなったことだろう。 こちらの著者は、社外取締役だった江上剛に辛い。まぁ不正を止められなかったであれば、社外取締役の意味が無いもんな。最悪辞任も可能だったわけやし。2021/07/03

最終バック九番手

2
登記簿や裁判書類を丹念に追っていくという著者の得意技が存分に発揮されているので当事者インタビューができなかった物足りなさをあまり感じさせない…最大限に利益を追求するという資本主義の王道を突っ走った大島のベタ過ぎる振る舞いは読んでる自分のドロドロした金銭欲を暴かれているようで妙に気恥ずかしくなる…現在進行中の木村の公判に興味がわいてきた…参考文献:あり…発行:2011年3月10日…本体1800円2011/10/19

フライパン

0
記述が正確で面白かった。2016/08/23

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