出版社内容情報
金融機関のリスク管理を考えるうえで欠かせないオペレーショナル・リスクについて、現状と問題点を展望するとともに実践的なモデルを提案。業界関係者必読の1冊。
内容説明
国際決済銀行(BIS)のバーゼル銀行監督委員会が自己資本に関するバーゼル合意の見直し案を発表して以来、金融機関のリスク管理に関する議論が活発に行われている。オペレーショナル・リスクを新たに自己資本付与の対象とするべく検討が進められていることから、オペレーショナル・リスクをどう計量化し、管理していくかは、金融機関にとって喫緊の課題となっている。しかしながら、オペレーショナル・リスクは、ひとたび顕在化すれば損失は巨額のものとなるが、発生が稀で、信頼しうる統計データもないことから、管理が難しいのが現状である。本書は、金融機関の現場で役に立つことを意図して、オペレーショナル・リスク管理の現状、計量化の手法、リスク管理システムの構築について詳細に解説した。
目次
第1部 オペレーショナル・リスク概観(オペレーショナル・リスクとは何か;オペレーショナル・リスクと経営管理;オペレーショナル・リスクの計量化;オペレーショナル・リスク管理の将来)
第2部 オペレーショナル・リスク管理の実践(計量化モデルの構築;オペレーショナル・リスク管理システムの構築)