出版社内容情報
戦後国際通貨・金融史の中でも画期的なできごとであったプラザ合意。その現場にいあわせた筆者が、プラザ合意の歴史的形成過程とその効果および評価を論じる。
内容説明
1985年9月22日、戦後国際金融・外交史上画期的な合意―いわゆるプラザ合意がなされた。合意の歴史的形成過程とその効果・評価を、現場での証言者でもある著者が論じる。
目次
第1部 プラザ合意の形成過程と経済効果(プラザ合意の形成過程;プラザ合意の経済効果)
第2部 プラザ合意の政策スキームとしての評価と今後の展望(プラザ型政策協調とその限界;プラザ合意と国際通貨体制;アジア太平洋通貨へのプレリュード;「共通通貨」にアジアの活路を)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くらーく
3
古い本だし、レビューは無いか。 中国に対して、プラザ合意2.0をなんてどこかで見たもので、1985年当時の事を知りたくて、ちょっと読んでみた。当時の先進5か国で、アメリカはドル安にしたいし、それ以外の4か国も思惑があって、協調的に通貨変動を受け入れられる状況だったからこそ出来たようですね。まあ、首脳同士の関係も良かったのでしょう。 そうすると、米中でプラザ合意2.0は、まああり得ないですよね。ドル安元高なんて、今の中国は受け入れられないだろうし。でも、ドル安元高でGDP世界一が入れ替わるのなら、あるかな?2024/07/03