出版社内容情報
バブルの発生と崩壊を経験した日本の資産市場で、個人は資産収益率の変動にどう対応したか。株式市場を中心にファイナンス理論とマクロ経済学を統合した実証分析。
内容説明
本書では、1970年代から1990年代にかけての日本経済の資産市場について、ファイナンシャル・マクロエコノミクス理論に基づいて実証分析する。具体的には、消費に基づく資本資産価格モデル(C‐CAPM)によって、資産収益率の変動と消費者行動の間が整合的であったか否かが検証され、かつ日米の消費者行動の比較が行われる。
目次
第1章 資産市場
第2章 消費に基づく資本資産価格モデル
第3章 C‐CAPMと日本の資産市場
第4章 資産市場の変化と選好パラメーターの安定性
第5章 Kreps‐Porteus型選好と資産市場
第6章 Kreps‐Porteus型選好モデルと日本の資産市場
第7章 日米間における選好パラメーターの異質性について