出版社内容情報
DCF法、EVA、リアル・オプションなど、最新の手法を紹介。企業価値を戦略的にとらえ、株主価値最大化にどう結びつけていくかを示した実践的良書。
内容説明
最近、わが国でもキャッシュフロー経営への転換が叫ばれ、これと呼応するかのように企業経営における最大目標として“株主価値の最大化”が注目されるに至っている。しかし、株主価値の最大化の内容が一体何であり、日々の経営の意思決定の中でこれがどう体現され、どう測定されるべきかについての考え方や手法がいまだ定まっていないように思われる。本書は、企業価値を多面的かつ戦略的に捉えて、経営を取り巻く要素を最終的に株主価値の最大化にどのように結びつけていくのか、また、個々の案件の意思決定や評価にこれらをどう反映させ、測定していくかを具体的に示したものである。
目次
第1部 価値評価(戦略価値分析序説;フリー・キャッシュフロー戦略価値の算定;計画期間と競争優位)
第2部 価値評価に当たっての重要事項(戦略価値を求めるための代替的手法;終価について;資本コスト)
第3部 実際への適用(新興市場および国際間にまたがる案件の価値評価;M&Aおよびジョイント・ベンチャーにおける価値評価;新規発行株式と無形資産の価値評価;戦略価値経営)
著者等紹介
ミルズ,ロジャー・W.[ミルズ,ロジャーW.][Mills,Roger W.]
英国Henley Manegement Collegeの教授で、同大学の金融・会計学部長を務める。哲学、社会学および経済学の学位のほか、経営学修士、金融博士号を取得。また、会計の実務経験を有し、公認会計士、公認管理士、コーポレート・トレジャラー協会会員。さらに、株主価値についてのプライスウォーターハウス・クーパース・コンサルタントのアドヴァイザーであり、グローバル・アライアンス社のマネージング・ディレクターも務める。専門は戦略的金融価値分析、コーポレート・ファイナンス、金融評価、M&A分析、企業リストラなど
前田俊一[マエダシュンイチ]
1969年慶応義塾大学法学部卒業。同年三菱商事入社。非鉄金属、投資統括などの部門を経て、1984年から87年まで世界銀行(在ワシントン)に勤務。現在、MCフィナンシャル・サービス社およびMCキャピタル社の社長を務める。10年以上にわたって、米州でのプライベート・エクイティ投資業務、投資銀行業務に従事。米国証券ブローカー・ディーラーライセンス保持者、米国コロンビア大学MBA(1980年)、全米ビジネス・スクール成績優秀者協会会員(ベータ・ガンマ・シグマ・ソサイアティ)
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