出版社内容情報
日本企業が真の「経営のグローバル化」を進め、勝ち残るための「8つの処方箋」を示す。特にドイツ企業の事例が示唆に富む。
強い日本型グローバル本社のつくり方
「事業のグローバル化」から「経営のグローバル化」へ
“日本企業ならではの”経営効率化の仕組みをつくる
シーメンス、BASF、LIXIL、日本板硝子、
日本たばこ産業(JT)、京セラ、日立製作所
日独企業の挑戦に学ぶ、GOM構築パターンと「8カ条」
【日本版GOM構築の8カ条】
第1条 事業・地域軸の壁を崩す
第2条 情報をグループ内で「公共財化」する
第3条 機能軸による統制力を強化する
第4条 「守るべきもの」を担保する仕組みを構築する
第5条 GOMを構築し、動かす人材層の厚みを確保する
第6条 グローバルに伝えられる「価値観、行動指針」を“再構築”する
第7条 事業×地域×機能の最適解を議論するマネジメントチームを構築する
第8条 長期にわたるGOM構築シナリオを保持する
日本企業は、グローバルに展開された、各活動のどこを変革し、どこを変えないかを見極める必要がある。
提供する製品・サービス、市場環境によってその処方箋は異なると思われる。
その答えは、おそらく欧米のモデルの模倣ではなく、日本企業独自の事業軸・地域軸を統括するグローバル本社機能を構築することではないか。
本書では、日本企業のマネジメントの問題点(第1章)、海外グローバル企業の事例研究(第2章)、日本企業の取り組み(第3章)、日本型グローバル本社の構築の方向性(第4章)という形で、日本企業ならではの取り組むべきことの処方箋を示している。
第1章 日本企業のグローバル化の何が問題なのか
「グローバルマネジメント1.0」段階のバージョンアップに残された最後の5年間
グローバルマネジメント1.0の限界
日本企業はグローバル化しても経営効率(ROA)は上がらない
日本企業は、海外企業と比べROAでは大きく劣る
「コーポレートガバナンス・コード」「スチュワードシップ・コード」が求めるインパクト
グローバル人材マネジメントを難しくする“日本的な”Mission/Vision/Value(MVV)
意思決定機関の構成人材についての海外グローバル企業との違い
グローバル本社の基盤としてのグローバルITシステムのデッドロック
脱グローバルマネジメント1.0へ向けた乗り越えるべき壁
第2章 海外グローバル企業の経営効率化の仕組み(Global Operating Model:GOM)
グローバル本社はプラットフォーム(GOM)を提供する主体である
グローバルオペレーティング・モデル:GOMのケース
「シーメンス」のグローバルオペレーティング・モデル:GOM
「BASF」のグローバルオペレーティング・モデル:GOM
GOM構築の要点
日本企業はドイツ企業から何を学ぶべきか
第3章 日本企業によるGOM構築はなぜ難しいのか
日本人、日本企業にとってGOMが腹落ちしない理由
GOM構築における問題・課題、トレードオフ問題
日本企業のGOM構築の試み
内容説明
強い日本型グローバル本社のつくり方。「事業のグローバル化」から「経営のグローバル化」へ“日本企業ならではの”経営効率化の仕組みをつくる。
目次
第1章 日本企業のグローバル化の何が問題なのか(「グローバルマネジメント1.0」段階のバージョンアップに残された最後の5年間;グローバルマネジメント1.0の限界 ほか)
第2章 海外グローバル企業の経営効率化の仕組み(Global Operating Model:GOM)(グローバル本社はプラットフォーム(GOM)を提供する主体である
グローバルオペレーティング・モデル:GOMのケース ほか)
第3章 日本企業によるGOM構築はなぜ難しいのか(日本人、日本企業にとってGOMが腹落ちしない理由;GOM構築における問題・課題、トレードオフ問題 ほか)
第4章 強い日本型グローバル本社のつくり方:GOM構築の8カ条(日本版GOM構築の8カ条;日本企業のGOM構築、四つ目のパターン―日立製作所の挑戦 ほか)
著者等紹介
田口芳昭[タグチヨシアキ]
株式会社野村総合研究所業務革新コンサルティング部部長。1992年東京工業大学大学院理工学研究科修了、野村総合研究所入社。2001年サンダーバード国際経営大学院MBA in International Management修了。経営のグローバル化に向けた機能軸強化のためのチェンジマネジメント、クロスボーダーアライアンス・M&A後のPMI支援、企業統合のための業務・IT統合、PMO支援などを、自動車、化学・製薬、食品、商社、金融業界向けに行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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