出版社内容情報
「エシックス経営」とは、「倫理を基軸とした経営」を指す。著者は2021年春に刊行した『パーパス経営:30年先の視点から現在を捉える』で、ビジネス界にパーパスブームを起こした、日本を代表する経営コンサルタント。刊行から3年経った今、立派なパーパスを掲げる企業は増えたものの、その実践に行き詰まっているところが出てきている。それは「パーパス」というきれいごとを実践するには、倫理を日々の行動原理にまで落とし込むことが求められているからである。倫理は単なるコンプライアンスのためにあるのではなく、社会価値を生み出し、それを経済価値に変換し、さらに社会価値の向上のために再投資するという良質な資本主義、ひいては持続可能な社会と経済の発展のための基軸となる。本書では、なぜ今、倫理を基軸とした経営が求められているのか。哲学、経済学、経営などにまつわる思想と、国内外の企業事例などから論じる。
内容説明
なぜ立派なパーパスを作っても実践できないのか?理想と現実をつなぐ判断軸は「倫理」にある!「パーパス経営」の提唱者で、日本を代表する企業トップのアドバイザーを務める著者がコンプライアンスだけではない、経営思想の根幹に迫る。
目次
第1部 エシックス経営とは何か(倫理が問われる理由;倫理の多義性;エシックス経営の時代)
第2部 エシックス経営の実態(アメリカ企業の群像;日本企業の群像;アメリカ流と日本流)
第3部 エシックス経営の実装(統治から自治へ;シン三位一体の経営;リーダーシップの新地平)
第4部 エシックス経営の最前線(空間軸―共生経営;時間軸―共時性経営;価値軸―異結合経営)
著者等紹介
名和高司[ナワタカシ]
京都先端科学大学ビジネススクール教授。一橋大学ビジネススクール客員教授。1980年東京大学法学部卒業、三菱商事入社。90年ハーバード・ビジネススクールにてMBA取得(ベーカー・スカラー)。その後、約20年間、マッキンゼーのディレクターとしてコンサルティングに従事。日本、アジア、アメリカなどを舞台に、多様な業界において次世代成長戦略、全社構造改革などのプロジェクトに幅広く従事。2011~16年ボストンコンサルティンググループのシニアアドバイザー。22年より現職。ファーストリテイリング、味の素、デンソー、SOMPOホールディングスの社外取締役を歴任。インターブランドジャパン、アクセンチュアなどのシニアアドバイザーを兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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