出版社内容情報
激動の世界で何が変わり、何が変わらないのか。グローバル経営の世界的権威が戦略立案のためのフレームワークを提供する。
内容説明
国境を越え、世界市場で戦う経営戦略を考えるうえで、パンカジュ・ゲマワット教授の論考を避けて通ることはできない。ゲマワットは、不確実性の高まる目下の経営環境に過度に振り回されることなく、中長期的なグローバル化の予測をもとに必要な戦略の修正を図る必要性があるという。そして、その予測が楽観、悲観のどちらに振れるかにかかわらず、自社の戦略、プレゼンス、組織構造、非市場問題(SPAN)の機動的な再構成が必要になると主張する。本書では、グローバル化に関する豊富なデータを提供し、そのデータの読み解き方を論理的に解説する。そのうえで、実務家が何をどう考えるべきなのかを思考するための具材を、高い視座から提供した、まさに必読書といえるだろう。
目次
第1部 グローバル化をマッピングする―変化するもの、しないもの(グローバル化の現状;グローバル化と衝撃;長期的に見たグローバル化)
第2部 グローバル化をマネジメントする―世界をSPANする(戦略―いかに競争するか;プレゼンス―どこで競争するか;組織構造―いかに結合するか;非市場戦略―怒りと怒りのマネジメント)
著者等紹介
ゲマワット,パンカジュ[ゲマワット,パンカジュ] [Ghemawat,Pankaj]
ニューヨーク大学スターン・ビジネススクール教授(マネジメント・経営戦略)兼経営教育国際化センター(CGEM)ディレクター。IESEビジネススクールのグローバル戦略アンセルモ・ルビラルタ記念講座教授。1983~2008年はハーバード・ビジネススクールで教鞭を執り、1991年に史上最年少で正教授に就任している。グローバル化およびビジネス・ストラテジスト、大学教授、講演家であるゲマワットは、組織や政策担当者に大きな市場の変化を予想し、備えるための助言を行っている。2008年には、『エコノミスト』誌の「史上最も偉大な経営思想家ガイド」に最年少の「指導者」として選出されている。世界の経営思想家トップ20人(Thinkers50)、ケース教材著者のトップ20人(ケースセンター)にも入っている。『ハーバード・ビジネス・レビュー』に掲載された年間最優秀論文を表彰するマッキンゼー・アワード、米国経営学会国際経営部会のブーズ・エミネント・スカラー・アワード、同学会経営戦略部会のアーウィン・エデュケーター・オブ・ザ・イヤー・アワードを受賞している。グローバル化と国際ビジネスに関する前著には、The Laws of Globalization and Business Applications、World 3.0、Redefining Global Strategy(邦題『コークの味は国ごとに違うべきか』文藝春秋)がある。World 3.0は『エコノミスト』誌から「現代の最も重要な経済情勢を理解したい人の必読書」として推奨されている。同書は2年に1度、最も優れたビジネス書に与えられるThinkers50の賞を受賞した。ゲマワットは、DHL世界連結性指標の主要執筆者であり、PRISM(Proctice and Research in Strategic Management)財団の会長を務めている
琴坂将広[コトサカマサヒロ]
慶應義塾大学総合政策学部准教授。慶應義塾大学環境情報学部卒業。博士(経営学・オックスフォード大学)。小売・ITの領域における3社の起業を経験後、マッキンゼー・アンド・カンパニーの東京およびフランクフルト支社に勤務。北欧、西欧、中東、アジアの9カ国において新規事業、経営戦略策定にかかわる。同社退職後、オックスフォード大学サイード・ビジネススクール、立命館大学経営学部を経て、2016年より現職。上場企業を含む数社の社外役員・顧問を兼務。専門は国際経営と経営戦略
月谷真紀[ツキタニマキ]
翻訳家。上智大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yuki2018
Hiroko A.
Tera
夢仙人