出版社内容情報
世界最高峰の頭脳集団NASA。そこで培われた決断技法は、先行きの見えない現代のビジネス環境における意思決定にも役立つ――――――――――――――――――――――――――――
先行き不透明な時代のビジネスに勝利する深思考の実践に
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これまで幾度となく人類の未来を切り拓いてきたNASA
―――不確実との闘いを制する先駆者のロジックとは何か?
未知の世界で、第一級の頭脳集団がリスクに立ち向かい、
目的を達成するために実践する「決断技法」は、
先が読めない現代のビジネス環境においても強力な武器となる!
限られた情報でも分析・推論を諦めることなく、
数々の科学的アプローチを駆使して最善手を導き出す天才たちの思考の方程式を、
米国トップスクールの知見を随所に織り交ぜて完全体系化!
【不確実な環境下で最適な判断を下す能力を身につける】
本書の狙いは、複雑な状況でのマネジメント力の向上に資することである。マネジメントの対象は様々だが、共通するのは不確実性が含まれることだ。
本書では、不確実性下で最適な判断を導き出す「決断技法」を読者が修得し、マネジメント力を高める一助となることを目指す。
【NASAと米国トップスクールに学ぶ】
前人未到のミッションに挑み続けるNASAの歴史は、不確実性との闘いの歴史でもある。不確実な状況に身を置く経営人材にとって、NASAのミッションは難題解決へのヒントの宝庫だ。
本書は、経営学、数学、統計学、金融経済学、金融工学、心理学、行動経済学、意思決定論など広範な領域を扱う。スタンフォード大学、マサチューセッツ工科大学、カリフォルニア工科大学といった超名門校からの知見もふんだんに取り入れた。NASAとトップスクールの知的エリートたちの英知を結集することで、より優れた決断技法として紹介することを試みる。
【重大な決断プロセスを実践的なNASA事例で体得する】
手っ取り早く近道で解決策を求めたくても、そうすべきでないこともある。本書では、「即断即決」では系統的なエラーが起こりがちな重大な意思決定を対象に、有効な手立てとして「熟慮熟考」の技法を探求する。
そのような趣旨から、少々手応えのあるNASAの事例を厳選して取り上げ、深く掘り下げている。後講釈ではない良質なケーススタディのロジックを理解することで、読者は応用範囲の広い実践的な「思考のノウハウ」を獲得できる。
まえがき
複雑で不確実な世界のすべての住人に向けて/不確実性と真っ向勝負の宇宙ミッションを事例に/「NASAの頭脳×トップスクールの頭脳」による思考の賜物/重大な意思決定のための熟慮熟考に/事例は実践的に
【基礎編】
CHAPTER1 確率的発想の技法 ?不確実な現象を捉える
何が起こりうるかの仮説を立てる/仮説構築の勘所/相対的に重要性の低いことは切り捨てる/確率推定の考え方/「推定できない確率」を推定する/シナリオで未来を創造し可視化する
■事例1 着陸機から火星への微生物混入の可能性に関する評価
CHAPTER2 選択の技法 ?合理的に最適解を探る
人はなぜ判断を誤るのか/「合理的」な意思決定を追求する/合理的選択のための意思決定原理を知る/合理的選択の基本ツールを使いこなす
■事例2 火星探査ミッションの形態の選択
CHAPTER3 リスク評価・管理の技法 ?システム思考で意思決定の質を高める
知っているようで知らない「リスク」を定義する/リスク評価の伝統的方法/伝統的方法を超えて/システム思考を駆使する(1):全貌把握の技/システム思考を駆使する(2):「システム・ダイナミクス」の教え
■事例3 スペースシャトルの事故回避のためのマネジメント
マネジメント・アイ:リスク管理を戦略に昇華させる
【応用編】
CHAPTER4 優先順位付けの技法(その1) ?飛躍の機会を窺う
成否を分かつもの/「投資」をよく理解する/不確実性に潜む成長機会を手中に収める/新たな枠組みで捉え直す:「オプション・アプローチ」とは/戦略的に選択する
■事例4 火星サンプルリターン・ミッションに応用する技術の戦略的選択
CHAPTER5 優先順位付けの技法(その2) ?価値ベースの経済性を追求する
「経済学の定石」で攻める:「ミッション最適化アプローチ」とは/4つのステップで最適化/企業経営での実例
■事例5 火星地表探査ミッションを構成する技術ポートフォリオの最適化
【整理編】
CHAPTER6 統合的意思決定の技法 ?思考の軸を磨き選別眼を養う
意思決定の罠に構造化で対抗する/パート?:意思決定の選択肢=「代替案」を特定する /
パート?:代替案のリスク分析を実行する/パート?:最適な代替案を最終選択する/NASAが直面する困難はきっとあなたにも当てはまる
中村 慎吾[ナカムラ シンゴ]
中村 慎吾(ナカムラ シンゴ)
1964年東京都生まれ。ベンチャーキャピタリスト。早稲田大学高等学院からの推薦枠で早稲田大学理工学部応用物理学科に進学。同大学卒業後、米スタンフォード大学大学院工学部航空宇宙学科(専攻:極超音速航空物理学)で修士号(M.S.)を、米マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院(専攻:応用経済学)で修士号(MBA)を取得。日系シンクタンクを経て、米系投資銀行に入社。投資銀行部にて、企業の財務戦略立案、資金調達、合併・買収(M&A)に関与。その後、米系経営コンサルティング会社に転じ、日本オフィスの幹部として業界大手の企業に対するコンサルティング業務を主導。2002年より現職。近年は、主に社外取締役の立場で、キラリと光る地方の中堅企業や株式上場を目指す研究開発型ベンチャー企業のトップマネジメントの決断に関わってきた。
目下の目標は、NASAのフロンティア・スピリット(開拓者精神)とシリコンバレーのアントレプレナーシップ(起業家精神)を模範として、日本のベンチャー企業の経営者を知恵で支援し、将来の世界的企業を一社でも多く生み育てることである。
内容説明
「わからない」に、逃げない。NASA×MIT×スタンフォードの天才たちの思考の方程式を完全体系化。「人類史上初」に挑み、切り拓く英知はビジネスに活かせる!
目次
基礎編(確率的発想の技法―不確実な現象を捉える;選択の技法―合理的に最適解を探る;リスク評価・管理の技法―システム思考で意思決定の質を高める)
応用編(優先順位付けの技法(その1)―飛躍の機会を窺う
優先順位付けの技法(その2)―価値ベースの経済性を追求する)
整理編(統合的意思決定の技法―思考の軸を磨き選別眼を養う)
著者等紹介
中村慎吾[ナカムラシンゴ]
1964年東京都生まれ。ベンチャーキャピタリスト。早稲田大学高等学院からの推薦枠で早稲田大学理工学部応用物理学科に進学。同大学卒業後、米スタンフォード大学大学院工学部航空宇宙学科(専攻:極超音速航空物理学)で修士号(M.S.)を、米マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院(専攻:応用経済学)で修士号(MBA)を取得。日系シンクタンクを経て、米系投資銀行に入社。投資銀行部にて、企業の財務戦略立案、資金調達、合併・買収(M&A)に関与。2002年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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