出版社内容情報
すべては「好き嫌い」から始まる。日本を代表する14人の経営者著者自身に聞く、「優れた戦略ストーリー」の起源。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ito
51
日本を代表する企業経営者14名との対談集。「好き嫌い」が経営にどのような影響を与えるのか、知りたかった。著者は経営者の事業における内発的動因が好き嫌いにあるとし、さらに企業文化に影響を与えるとの仮説を基に対談している。例えば、同じアパレル業界でも経営者の好き嫌いによって、その戦略ストーリーは全く異なる。同様に好き嫌いを個人レベルに当てはめれば、仕事のやり方や個性を形作っているのだろう。多くの経営者に共通するのは、「嫌い」よりも「好き」を追求しているのが特徴的だ。2015/01/15
飯田健雄
44
はっきり言って駄作。事業経営は、「好き嫌い」で片付くものではない。印象に残ったのは、日本電産、永守さん、ユニクロ、柳井さん、経営コンサルの大前さん。なぜ駄作かというと、好き嫌いでやっていると、「お友達経営」になるからだ。同じような、似通った人たちが集まってくる。話は飛ぶがインパール作戦では、東條と同窓、友達であった、河辺がビルマ方面軍司令官、牟田口が覚えもめでたく15軍司令官に、空気で「好き嫌い」作戦が敢行された。15軍の参謀長は、牟田口司令長官の太鼓持ちで、久野村桃代中将、司令部で芸者遊びに興じていた。2018/01/02
もりやまたけよし
43
経営者にインタビューする形式で個性を引き出すというような企画。好き嫌いというフリで乗ってくる人もいれば、冷静な人もいて、個性がそこに出るということか。2019/03/18
壱萬参仟縁
35
著者を含めて15人との対談集。楠教授曰く、商売の原点。価値は顧客が決める。お客様に価値が認められて初めてお金になる(19頁)。価値を押しつける権利は企業サイドにはない。佐山展生氏曰く、人生の岐路でもしもうまくいったら、面白いかどうかで決めるという(134頁)。松本大氏は、儲かっていたビジネスがぐちゃぐちゃになったところに入っていったり、高リスクで人が避けることをやるのが好き(146頁)という類まれな人物。2014/12/30
犬こ
25
「好き嫌い」について14人の経営者との対談。14人もいるので、人それぞれ考え方の違いが比較しながら読め、とても面白く参考になりました。かぶる考え方があまりなかったのも、楠木さんの人選の結果かな。インタビューがものすごく上手い。2016/10/01
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