出版社内容情報
自らが車いすユーザーであり、15年にわたって、当事者視点でバリアフリーのコンサルティング会社「ミライロ」を起業した著者による経営論。2024年、障害者差別解消法で民間企業にバリアフリー対応が義務づけられ、バリアフリー対応はCSRの領域ではなく、コンプライアンスとして問われる時代となった。障害者市場に着手している企業はまだまだ少ないが、世界で18.5億人、日本でも1165万人という広大な潜在市場が存在している。本書では、バリアフリーマップ、ユニバーサルマナー検定、デジタル障害者手帳「ミライロID」など、DE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)推進に向けて次々に唯一無二の事業を拓いてきた著者が、これまでの歩みと今後の展望を語る。
内容説明
DE&I推進に向けて唯一無二の事業を拓いてきた「ミライロ」15年のストーリー。安心して街に出られる「バリアフリーマップ」、多様な人への向き合い方を学ぶ「ユニバーサルマナー検定」、当事者の声による製品開発「ミライロ・リサーチ」、聴覚障害者への情報保障「ミライロ・コネクト」、デジタル障害者手帳「ミライロID」…。潜在市場は世界18.5億人、日本1165万人。障害者と向き合うことがビジネスにつながる!障害者差別解消法改正で知っておきたい「合理的配慮」とは。
目次
プロローグ
第1章 ビジネス視点での障害者差別解消法(法的義務に変わった障害者対応;本当は難しくない「合理的配慮」 ほか)
第2章 バリアをバリューに変える(20歳の春、向こう見ずな起業;車いす「だから」トップ営業になれた ほか)
第3章 障害者が今日を楽しみ、明日を期待できる社会(情報のバリアを解消する;リソース不足を解消したアイデア ほか)
第4章 バリアフリー先進国日本(飛鳥時代から続く障害者との歴史;先人が築いた多様性を重んじる日本 ほか)
エピローグ
著者等紹介
垣内俊哉[カキウチトシヤ]
株式会社ミライロ代表取締役社長。1989年生まれ、岐阜県中津川市出身。骨形成不全症という遺伝性疾患のため、幼少期より骨折が多く、車いすでの生活を送る。2010年、立命館大学在学中に株式会社ミライロを設立。バリアフリーマップの制作や、多様な方と向き合う「マインド」と「アクション」を学ぶユニバーサルマナー検定の運営を行う。近年は、デジタル障害者手帳「ミライロID」の開発・運営も手がけている。2013年に一般社団法人日本ユニバーサルマナー協会を設立し、代表理事に就任。龍谷大学客員教授、上智大学非常勤講師、立命館大学訪問教員も務める。「日本スタートアップ大賞2023」厚生労働大臣賞などに選出・受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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しまちゃん
tangent