出版社内容情報
あいまい、やみくもな経営改革では日本企業の強みまで失われてしまう。気鋭の研究者が日本企業を詳細に検証し、日本企業のとるべき道を示す、初の本格的専門書。
内容説明
英米企業への追従で日本企業は復活するのか。あいまいな「通説」に振り回されていないか。何を残し、何を変えるか。日本企業を詳細に検討し、選択すべき方向を示唆しようとする意欲作。
目次
第1部 「日本企業」を問い直す(日本企業モデルの再検討;企業システムの比較研究―シリコンバレー・モデルを中心として)
第2部 企業統治のメカニズム(日本企業における自律的ガバナンスの可能性―経営者選任の分析;株主によるガバナンスは必要か?―日本企業へのインタビューとモデル分析;日本企業の資金調達とガバナンス―規制緩和と持合解消のインパクト)
第3部 戦略的意思決定は行われるのか(トップ・マネジメントの戦略的意思決定能力;日本企業における事業経営の現実―事業経営責任者の職務適格性に関する検証;子会社のガバナンス構造とパフォーマンス―権限・責任・モニタリング)
第4部 イノベーションの源泉は何か(日本的もの造り方式とイノベーションの関係―工作機械産業の発展事例に見る良循環の構図;半導体露光装置産業の競争力はなぜ低下したか―コラボレーションとアウトソーシングの可能性;ゲーム産業にみるイノベーションの構造―リーダーシップの重要性)
著者等紹介
伊藤秀史[イトウヒデシ]
一橋大学大学院商学研究科教授、経済産業研究所ファカルティフェロー、一橋大学商学部卒業。スタンフォード大学ビジネススクールにてPh.D.取得。京都大学経済学部助教授、大阪大学社会経済研究所助教授を経て現職
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。