「2030年日本」のストーリー―武器としての社会科学・歴史・イベント

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「2030年日本」のストーリー―武器としての社会科学・歴史・イベント

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  • サイズ 46判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492503416
  • NDC分類 304
  • Cコード C3033

出版社内容情報

・2030年日本の向かう先はどこなのか。
都市計画、経済学、社会学、メディア、政治学の次世代を代表する知性が分野を横断して論じます。
それぞれの考えを”ペアリング”することで見えてきた未来とはどのようなものでしょうか?

・武器としての社会科学が切る2030年
第一部は、若手学者2名が経済学と社会学の視点から未来を考えます。
「欲望の資本主義」などにも出演する経済学者安田洋祐氏はSDGという新しい社会秩序、
東工大で教鞭をとる社会学者西田亮介氏はメディアのあり方に着目。

・戦後の物語り方を問いかける
第二部は、ノンフィクション作家の稲泉連氏が東京パラリンピックを題材に「ストーリー」、
政治史家の村井良太氏が佐藤栄作政権という「ヒストリー」を描く。
戦後の物語り方を問いかける、いわば「物語る歴史」がテーマです。
時代像を転倒させるとどんな未来が見えてくるのでしょう。

・「欲望」が回す2030年の「パノラマ」
第三部は、饗庭伸氏と牧原出氏が、都市計画・国土計画を素材に空間の変化について語ります。饗庭氏は都市のスポンジ化と過去に縛られがちな「経験の檻」を「反転」させようとするのに対し、牧原氏は国土計画からフラット化する世界へと空間イメージを拡げつつ、空間を回転させる「パノラマ」を提案します。

各章の巻末には、共に討論した相手の論説についても感想などもあり、
さまざまな観点から「2030年」の可能性を考えることができる1冊となっています。

<編集者からのコメント>
仕事柄、さまざまな「研究会」にお邪魔する事がしばしばあります。
本書『「2030年日本」のストーリー』の元となった研究会は、その中でも一風変わった研究会でした。
どこが変わっていたのか。
参加者の報告→参加メンバーから質問→報告者が応答→研究会のトップが総評、というのがこうした会での定番です。
ところがこの会では、報告→質問→応答、からの「脱線」もしばしば。
この「脱線」が抜群に面白い!
これを何とか本のかたちにする際に生かせないか。
そこで生まれたのが、本書下部の欄外記述です。
通常、注記や用語解説に用いられるレイアウトですが、研究会の際に飛び出した「突っ込み」「思いついたこと」を、各章の執筆者「以外」がコメントしているというかたちになっています。
「2030年日本」にどのようなかたちがありうるのか。
多くの未来予測本がある中で、本書は「結果」を予測するのではなく、そのありうる「道筋」を考えるという類書に見られない形式をとっています。
これまでの予測本に飽き足らない方必読の一冊です。

内容説明

ジャンルを横断する野心的論考。マーケットデザイン思考を「利他」的に援用できるか。メディアの公共性を担保するのは誰か。1964年と2021年の東京オリンピックとパラリンピック、1970年と2025年の大阪万博をめぐる歴史をどう読み解くか。都市空間と欲望をいかに「演出」していくのか。

目次

第1部 武器としての社会科学が斬る2030年(新しい経済圏の出現は可能か―市場・利他・社会規範;2030年のメディアの公共性―多様性から共通性へ)
第2部 「ストーリー」としての戦後史―「1964」から「2021」へ(パラリンピックの歴史と文脈―その起源と、戦後日本における受容;政治史から振り返る戦後―1960年代と2020年代)
第3部 「欲望」が回す2030年の「パノラマ」(退場する都市空間と「国土の身体化」;パノラマの21世紀へ―メディアイベントへの「カウントダウン」)

著者等紹介

牧原出[マキハライズル]
東京大学先端科学技術研究センター教授。1967年愛知県生まれ。東京大学法学部卒業、同年助手。東北大学法学部助教授、同大学大学院法学研究科教授を経て現職。2011年博士(学術)。専門は行政学・政治学・政治史

安田洋[U6]{FA4F}[ヤスダヨウスケ]
大阪大学大学院経済学研究科教授。1980年東京都生まれ。東京大学経済学部卒業。最優秀卒業論文に与えられる大内兵衛賞を受賞し経済学部卒業生総代となる。米国プリンストン大学へ留学して2007年にPh.D.(経済学)を取得。政策研究大学院大学助教授、大阪大学准教授、リスボン大学客員研究員などを経て、2022年7月より現職。専門はマーケットデザイン、ゲーム理論。American Economic Reviewをはじめ、国際的な経済学術誌に論文を多数発表

西田亮介[ニシダリョウスケ]
東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授。1983年京都府生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。同大学院政策・メディア研究科修士課程修了。同政策・メディア研究科後期博士課程単位取得退学。2014年に慶應義塾大学にて、博士(政策・メディア)取得。同大学大学院政策・メディア研究科助教、中小機構経営支援情報センターリサーチャー、東洋大学、学習院大学、デジタルハリウッド大学大学院非常勤講師、立命館大学大学院特別招聘准教授等を経て、現職

稲泉連[イナイズミレン]
ノンフィクション作家。1979年東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。『ぼくもいくさに征くのだけれど―竹内浩三の詩と死』(中公文庫)で第36回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞

村井良太[ムライリョウタ]
駒澤大学法学部教授。1972年香川県生まれ。神戸大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(政治学)

饗庭伸[アイバシン]
東京都立大学都市環境学部教授。1971年兵庫県生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業、同大学大学院修了。博士(工学)。東京都立大学助手、同大学都市環境学部准教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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うえぽん

22
2030年に向けて異分野の6名が行った未来予測対話。マスメディアの必然的な現状維持傾向を指摘する社会学者に、貢献の見える化と仲間間距離のバランスが経済圏を機能させるとする経済学者。64年パラリンピックが障害者の環境を変えるきっかけだったとする作家に、政治史によって現代を相対化すべきと言う歴史家。人口減少により空き家等の空間が生まれ、近隣の引き受けとパノラマ感覚が有効だとする都市計画学者と、演出家のいない中で小イベントの連続により大きなビジョンが生まれるとする政治学者。角度を変えた組み合わせの妙と言える。2023/11/08

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