出版社内容情報
持続的成長へ向けての大胆な事業転換をどうやって実行できたのか。変革リーダーの経営哲学と判断軸、そして心得に学ぶ。
変革をつくりだせ!
持続的成長に向けて改革に挑んだリーダーの経営哲学と判断軸、そして心得に学ぶ
「そういえば、キミは端っこのほうを一生懸命走っていたな」
新規事業だったプリンター事業に携わっていた当時の私を振り返り、ある役員OBの方がおっしゃった。
うまい表現だと感心するとともに、「端っこを走っていた」社員にも目配りしていただいたことを有難く思った。
発展途上の会社の発展途上の経営者が記す本だからこそ、
変革を迫られている日本企業のビジネスリーダーに、
「自分たちもできる」と響くものがあるのではないか。
コニカミノルタは、ほぼ同規模の2つの会社が2003年に経営統合して誕生した会社であり、2006年に両社の創業事業から撤退して事業ポートフォリオを転換しています。
著者は、リーマン・ショック直後の2009年4月から5年間、同社の代表執行役社長として、「持続的に成長できる会社を目指す」を旗印として掲げ、成長戦略の推進、事業の転換、グローバル経営の進化に取り組んできました。
会社としての“足腰”の強化、「社会に支持され、必要とされる会社」を目指したCSR経営、経営組織変更などを推進し、同社を成長軌道に乗せています。そして現在は、同社取締役会議長として、コーポレートガバナンスの実効性向上に取り組んでいます。
本書は、30代、40代には傍流事業に身を置き、「端っこを走っていた」著者が、社長在任中の5年間、どのような哲学や判断軸の下に意思決定し行動して来たのかを、豊富なエピソードを交えて執筆した書下ろしです。
ビジネスリーダーおよびビジネスリーダーを目指している人たち、企業の事例研究に興味のある人たちにとって、示唆に富んだ一冊です。
第1章 変革の原点――「持続的成長」を軸に進化する
第2章 “大に対する小の戦い方”―― 「ジャンルトップ戦略」
第3章 事業の転換――新しいビジネスモデルをつくる
第4章 全体最適化――「真のグローバル企業」に進化する
第5章 環境経営――環境への取り組みは経営戦略そのものである
第6章 リーダーの心得――ビジネス・アスリートを目指す
【著者紹介】
松崎 正年(マツザキ マサトシ)
コニカミノルタ 取締役会議長
1950年東京都生まれ。1976年東京工業大学大学院修了後、小西六写真工業株式会社(のちのコニカ株式会社)に入社。主に情報機器(プリンター、複合機)の製品開発・商品企画に携わる。コニカとミノルタの経営統合後、分社体制下の情報機器事業会社取締役として制御系開発責任者、持株会社執行役として研究開発子会社の社長、取締役兼務常務執行役として技術戦略担当を歴任し、2009年代表執行役社長に就任。2014年4月より取締役会議長。現在に至る。
感想・レビュー
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