内容説明
日本相撲協会を経営学の観点から評価・分析する。奇跡の「競技者自治」はいかにして創られたのか。
目次
第1部 競技者自治の奇跡(経営学の観点から見た大相撲;大相撲のトップマネジメント組織;財務の評価;財務から見た事業構造の変化;コスト構造の分析;年寄名称の承継;新弟子の獲得;総合論議)
第2部 改革の方向性(相撲協会を改革する目的の再考;相撲部屋の未来;年寄;不祥事再発防止のために;安定と発展のために―力士の近未来像)
著者等紹介
武藤泰明[ムトウヤスアキ]
早稲田大学教授/博士(スポーツ科学)。専門はマネジメント。東京大学大学院(修士)修了。三菱総合研究所主席研究員を経て現職。鉄道・運輸機構特別顧問、日本FP協会理事なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kentaro
1
ダイジェスト版からの要約 大相撲の相次ぐ不祥事を見ると、財団法人日本相撲協会の経営組織は、当事者能力を失っているように思える。協会経営が年寄という、学校教育を受けた年限が短くその多くの最終学歴は中学卒業である、年寄は例外なく「もと力士」であり、それも競技において一定以上の実績を上げた者である。協会の、年寄が力士として以外の職業経験を持たないという競技者自治が成功を収めている事は、経営学の観点からは驚きである。企業であれば収益の拡大を目的として事業の拡大成長を目指し、新事業に投資する。いずれもリスクを伴う。2018/06/26
izw
0
相撲協会の経営は安定していることを検証した上で、不祥事防止策、さらなる改革案を検討している。相撲協会は、他のプロスポーツとは異なる独特の経営形態で運営されている。それがうまく運営されているの何故かという疑問が研究動機としてあるようだ。大相撲を対象として経営学の観点からの研究はきわめて少ないらしい。今後いろいろな観点からの研究を期待する。2013/09/08
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