オーケストラの経営学

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 201p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492501887
  • NDC分類 764.3
  • Cコード C3034

出版社内容情報

指揮者のリーダーシップのもと「至高の芸術」を生み出すオーケストラのマネジメントがビジネスに与える示唆とは。元オーケストラ団員の経営学者が解き明かす、オーケストラに学ぶ経営論。

内容説明

オーケストラを経営学の視点から解説。指揮者のリーダーシップの秘訣とは何か。一般の会社員と比べると経営に関する常識があるとは言い難い楽団員のモチベーションを保ち続ける組織構造とはどのようなものか。そして、なぜ人々に感動を与える「至高の芸術」を創り続けられるのか。こういった問題に答えることで、オーケストラに直接携わる人だけではなく、企業で働くすべての人に有益な示唆を与える。

目次

第1楽章 「のだめ効果」はあったのか―業界の特徴と規模
第2楽章 「音大生」の投資対効果―オーケストラの人々
第3楽章 なぜ赤字なのに存続するのか―オーケストラの会計学
第4楽章 オーケストラの経営戦略―外部マネジメント
第5楽章 指揮者のリーダーシップ―小澤征爾かカラヤンか
第6楽章 世界的音楽家はいるのに日本に世界的オケがないわけ―内部マネジメント

著者等紹介

大木裕子[オオキユウコ]
京都産業大学経営学部准教授。京都産業大学大学院マネジメント研究科准教授。東京藝術大学音楽学部器楽科卒業後、ヴィオラ奏者として東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団に入団し、数々のコンサートにて演奏を行う。演奏活動を通じ組織・ビジネスとしてのオーケストラの魅力に惹かれ、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科に入学。オーケストラのマネジメントなどを研究し、MBA、博士(学術)を取得。昭和音楽大学音楽学部専任講師、京都産業大学経営学部専任講師を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りょうちん

5
著者は藝大卒業後にヴィオラ奏者としてオーケストラに入団、その後早稲田大学でマネジメントを学び、MBAを取得し博士号を持つ異色の経歴をもっています。本は6つの「楽章」からなります。オーケストラの「経営」や「マネジメント」といった硬い(けれど興味深い)内容もありますが、奏者やオーケストラ関係者、指揮者(帝王・カラヤン、魔術師・小澤征爾ほか)のエピソードもあり、とても読みやすいです。ぼくの場合オケ関連の知識は、ほぼ「のだめカンタービレ」だけなのでそちらを思い出しながら読みました。クラシック好きの方にはオススメ。2018/02/02

Haruko

4
世界的ソリストを輩出すれども、世界的オーケストラがない日本。ヴィオラ奏者からオーケストラのマネジメントへと舵を切った著者ならではの、具体的な事例を挙げての組織論。人生の大半を音楽に捧げ、我々を慰め、時には絶望の淵から救い、社会に貢献している人々への予算配分として、文化庁予算1080億(平成18年、フランス4531億)内、文化財保護に半分以上費やされ、楽団員の年収は日本人平均を下回る現状を自嘲気味に分析しつつ、予算よこせと待つのではなく、目指すべき組織を示唆する、オーケストラに携わる人々へのエール 2017/10/11

galoisbaobab

4
アマチュアオーケストラって本当に会社っぽくて笑っちゃったことあるんだけどよく考えるとバンドっていう小さい組織でも本質的に同じようなことが起こってたな、とも思い人間の営みってヤツはしょうがないな、とシミジミ。ことに経営ってことになると組織の維持を考えてオケやるひとと演奏自体にしか興味がないひとで軋轢が生まれるのは当然。オケやるならビジネス分析してから始めた方が良さそうだよね。2016/07/08

日向夏

4
オーケストラの持つ組織的な性格やマネジメントなどについては、興味深く、楽しく読んでいたのだけれど、それを一般企業の経営に活かすという視点が必要なのかどうか、よくわからない。なんか、惜しい気がする本。2015/08/15

がっち

3
オーケストラの紹介本。経営学の本ではないかなー。赤字で運営しているオーケストラがたくさんあるなか、それに触れていないんのは、すこし理解しがたい。しかも後半は楽器の説明や、指揮者などの説明などで、オケを支えてほしいというのはわかるが、もう少し経営ということ深くやってほしかった。2012/08/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/452028
  • ご注意事項

最近チェックした商品