出版社内容情報
斯界の第1人者が送る初の入門。「上司にどう対処するか」「経営ってそもそも何?」「ヒト・モノ・カネの関係」など経営に関する基本的内容を解説。経営を学んだ後に読んでも役立つ。
内容説明
「利益はお布施である」「リーダーになってはいけない人」「人はなぜ、想定通りに動かないか」…。さまざまな疑問に答え企業の本質に迫りながら、「経営を読み解く」眼力を養う1冊。
目次
第1部 働く人と会社(人はなぜ働くか;仕事の場で何が起きているか;雇用関係を絶つとき)
第2部 企業とは何か(企業は何をしている存在か;株主はなぜカネを出すのか;利益とは何か;企業は誰のものか)
第3部 リーダーのあり方(人を動かす;リーダーの条件;リーダーの仕事;上司をマネジする―逆向きのリーダーシップ)
第4部 経営の全体像(経営をマクロに考える;戦略とは何か;競争優位の戦略;ビジネスシステムの戦略;企業戦略と資源・能力;組織構造;管理システム;場のマネジメント)
第5部 経営を見る眼を養う(キーワードで考える;経営の論理と方程式で考える)
著者等紹介
伊丹敬之[イタミヒロユキ]
1945年生まれ。一橋大学商学部卒業。カーネギー・メロン大学経営大学院博士課程修了(Ph.D.)。一橋大学大学院商学研究科教授。主な著書に『日本企業の多角化戦略』(共著、日経・経済図書文化賞受賞、日本経済新聞社)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
手押し戦車
21
ビジネスは簡単な問題を処理する方が、難問に取り組むよりはるかに儲かる。大きく難しい問題を解決しなければならない時もある。大問題を処理することによってではなく、避けることで業績を上げることもできる。大問題を解決してる方が格好良く見えても実は小さな問題をきちんと片付けていくほうが立派な経営。問題は小さいほど容易に理解ができて容易に解決できる!難しい経営問題は未然に防ぐ方が良い。棒高跳びで世界記録は高さだけど経営の棒高跳びは棒の位置を限りなく低くして歩いてでもまたいで行く高さにしていくことで経営がスムーズになる2015/07/20
獺祭魚の食客@鯨鯢
14
書名は「経営」と銘打っていますが、組織の中で力を合わせて成果を出していくための心構えが書かれており、官公庁で働く私にも目から鱗が落ちるような記述が満載でした。「働き方改革」が毎日のように連呼されていますが、血がかよった信頼関係がベースになければ画に描いた餅になってしまいますね。頭の切れる大久保利通より敬天愛人の西郷隆盛や稲盛和夫氏が人気があるのも「恕」という下の者への思いやりがあるからなのでしょう。伊丹氏は『人は「性善」ではあるが、誘惑や試練に弱いので目上の者のセーフティーネット(恕)が必要』としています2018/02/23
takam
8
若手管理職から経営者に向けて、経営者の基礎となる考え方を説明している。コスト、デリバリ、品質のバランスを取りながらどのように顧客の心に響く製品を作るか。そのような製品を生み出す組織はどのような構造であることが望ましいか。(日本における)企業とはという素朴な話から組織構造によって従業員がどのように行動するかの考察と幅広い話題で構成される。2019/07/08
閑居
7
学者が書いた本のわりに、理論面は薄く実務的?一般経営者向けの本ということもあり、全体的に広く浅いストーリーで、物足りない感がある。2023/12/10
Kousuke
5
すごく、社会人、エンジニア、リーダー、経営者として(今後なるかどうか分からんけど)、参考になる事が書かれていました。 その中でも特に、企業の存在意義の1つである「社会への製品・サービスの具体的な提供」が「技術的変換」という事を知れてよかったです。 これは忘れないようにします。 どうでもいいけど今年100冊突破は無理だったなぁ2015/12/21
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