出版社内容情報
「あいまい性」下での組織の意思決定モデルとして知られる「ゴミ箱理論」が、平時・有事の軍事組織にも適用できることを証明したユニークな書。80年代における米海軍作戦を詳述。
内容説明
秩序・明暸・包括性を追求する軍事組織に「ゴミ箱理論」は適用できるか?5人の研究者と5人の上級指揮管が80年代米海軍の国防資源配分および実際の作戦・戦闘を素材にその可能性を検証する。
目次
序論
第I部 理論編(組織意思決定のゴミ箱モデル;海戦におけるゴミ箱モデルの決定過程;人工知能と組織設計;国防資源配分:C3装備調達のゴミ箱モデルによる分析;大規模組織の計画システム:国防PPBへのゴミ箱的アプローチ)
第II部 軍事編(海軍作戦におけるゴミ箱モデル;前海軍作戦部長の海軍意思決定:ゴミ箱理論による考察;第六鑑隊の作戦:1981年6月~1983年7月;グレナダ救出作戦における意思決定;政治的・軍事的危機における意思決定とあいまい性の管理)