それでもなぜ、トランプは支持されるのか―アメリカ地殻変動の思想史

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それでもなぜ、トランプは支持されるのか―アメリカ地殻変動の思想史

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  • サイズ 46判/ページ数 368p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492444825
  • NDC分類 311.253
  • Cコード C0031

出版社内容情報

南北戦争以来の「内戦」は起こるのか。
ウクライナは見放されるのか。
日米安保は破棄されるのか。

第一次トランプ政権の終焉、バイデン当選、「Qアノン」による連邦議事堂襲撃から約4年。
次期大統領選に向けた皮切りとなるアイオワ州共和党予備選(24年1月)で大差の勝利を得たトランプ。
日本から見ていると信じられないかもしれないが、アメリカ共和党内では依然として圧倒的支持を得ており、共和党大統領候補として選ばれることが確実視されている。
一方で前回大統領選後の議事堂襲撃を扇動した罪などで司法からは多数の刑事訴追をされており、このまま何事もなく選ばれていくのかを疑問視する声もある。
それでもなぜ、彼はこれだけ支持を集めているのだろうか。
トランプ現象の本質を最も早く見抜いたアメリカ・ウォッチャーの第一人者が、アメリカ政治に起きている地殻変動と、建国以来の保守思想がその源流にあることを明らかにしていく。

ゴジラはなぜ、何度も何度も、日本に戻ってくるのか。同じように問いかけてみるべきだろう。ドナルド・トランプはなぜ、またアメリカ大統領選に戻ってくるのか。なぜトランプのような破壊的存在が出現したのか、その「生命力」の不思議をわれわれは「研究」すべきだ。「トランプが民主主義を破壊している」というような単純な話ではなく、トランプを生み出したアメリカの病とその原因を探らなければ始まらない。トランプという怪物は繰り返し戻ってくる。それはどんな無念を抱く、数多くの戦死者の「亡霊」(再来)なのか。異様な格差を生む不平等の構造が変わらない限り、支配される側の怒りと怨嗟の「ゴジラ」であるトランプは、いくどでもアメリカの政治に登場することになるのだ。――序論より

トランプは病因ではない、病状なのだ。原因ではない、結果なのだ、というのはアメリカを観察する者にとっては、今ではほぼ常識となっているはずだ。少なくともアメリカの学識者の間では共通認識であろう。ところが、どうも日本ではそのことがよく理解されていない。――序論より

内容説明

南北戦争以来の「内戦」は起こるのか。ウクライナは見放されるのか。日米安保は破棄されるのか。トランプ現象の本質を最も早く見抜いたアメリカ・ウォッチャーの第一人者による徹底考察。建国以来の保守思想を源流に遡りつつ、「強さ」の理由を探る。

目次

第1部 トランプ政権誕生の思想史
第2部 現代アメリカの思想潮流
第3部 地殻変動の後景
第4部 文化戦争と「キャンセル・カルチャー」
第5部 思想の地政学
第6部 思想家ラッセル・カーク再考

著者等紹介

会田弘継[アイダヒロツグ]
ジャーナリスト・思想史家。1951年生まれ。東京外国語大学英米語科卒業。共同通信社ジュネーブ支局長、ワシントン支局長、論説委員長などを歴任。その後、青山学院大学教授、関西大学客員教授を務め現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

147
なぜアメリカ国民はトランプを熱狂的に支持するのか。それは政治が一部の金持ちやエリート知識人ばかり優遇し、自分たちは放置されているとの貧困層の怒りが爆発したのも確かだが、同時にアメリカの底流を流れる思想史的側面も指摘する。アメリカンドリームを掲げて明日を信じてきたアメリカ人は、その理想が実現できなくなった現実を見せつけられた。機能不全の政治を自分たちの手に取り戻すには強力なハンマーが必要であり、トランプに理想を復活させる破壊者の役を託したのだ。現代のアメリカは、第一次革命当時のロシアと同じ状況かもしれない。2024/10/02

よしたけ

44
トランプを支えるのは経済的疎外された低学歴白人。2016年選挙でヒラリー支持郡のGDPは全米64%、トランプ支持は36%というデータは刺激的。米政治歴史にも紙面を割く等、米理解に有用。メモ:80年代までは低学歴白人層は民主党支持だったが、レーガン等による共和党南部攻略もあり支持層が反転/トランプが模範とするのは第三政党「改革党」大統領候補ブキャナンで、トランプは同政党候補選びで敗れた過去/米国保守思想は欧州でいう自由主義を指し、所謂リバタリアンがそれにあたる/近代社会では世俗化が進むが米国は逆で宗教色強い2025/04/30

よっち

40
第一次トランプ政権の終焉から約4年。再び共和党大統領候補として選ばれることが確実視されるトランプはなぜこれだけ支持を集めているのか、その背景を探る1冊。司法から多数の刑事訴追をされ疑問視する声もある中でトランプ支持を集める要因になっているアメリカの様々な背景。ジェームズ・バーナムの思想とトランプ現象、アメリカ型ポピュリズムの特徴、疎外された下層中産階級の存在、福音派の存在や白人社会の格差、強烈なキャンセルカルチャーなどが渦巻く絶望の国の状況を読むと、トランプが支持されている背景が分かるような気がしました。2024/08/16

こも 旧柏バカ一代

35
トランプ大統領が再選された昨今。その支持層とは何なのか?その辺りが知りたくて本書を手に取る。自身の20年前のアメリカのイメージとの乖離に愕然とした。居た場所がカルフォルニア州で多分、格差の上の方の地区に居たイメージが強かったのでトランプを支持する南部側、中央側の地区のイメージを持っていなかった。さらにそこに宗教的な話が加わるからややこしい。そんな彼等が議事堂を襲撃し、色々と裁判で係争中の彼を支持し続けて大統領に返り咲かせた。思想的な改革が起こっているらしい。それが何なのか少し理解出来たかもしれない。2024/11/10

紙狸

24
2024年7月刊行。米大統領選までにと焦ったが、選挙の結果如何に関わらず、アメリカを考える上で長く役立つ内容だった。著者は米政治思想の専門家。序章は書き下ろしで、米国の現代政治の流れをおおまかにつかむことができる。あとの章は各種メディアに発表した文を集めた。トランプについてというより、トランプ人気をうんだ底流、国民の不満、政治思想の変化を様々な角度から論じる。藤本龍児著『「ポスト・アメリカニズム」の世紀』を扱った書評や、アメリカの保守思想家ラッセル・カーク論、ハイエクと夏目漱石『こころ』―と対象は幅広い。2024/11/01

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