出版社内容情報
格差の拡大は確かに問題ではあるが、それを「封建制」と言うのは大げさだと思うかもしれない。しかし、本書を読めば、そのような認識が甘かったことに気付くであろう。ーー中野剛志氏「日本版解説」
あなたは「新しい貴族階級」か。
「新しい奴隷階級」か。
私たちはどう生き残るのか。
階級や格差の固定化、社会的地位上昇機会の喪失がもたらす「新しいかたちの貴族制」を徹底分析。
アメリカを代表する都市問題研究者によるシリコンバレー発「地獄の黙示録」。
<「新しい封建制」社会はこうなる!>
【第一身分】
コンサルタント、弁護士、官僚、医師、大学教員、ジャーナリスト、アーティストなど。
高度な知識を有し、支配体制に〈正当性〉を与える「有識者」(現代の聖職者)。
【第二身分】
GAFAなどの巨大テック富裕層が率いる「新しい貴族階級」。
>>>>>>>>>>>>>> 超えられない壁 >>>>>>>>>>>>>
【第三身分】
それ以外の人びと。中小企業の経営者、熟練労働者、民間の専門技術者など。
21世紀の「デジタル農奴」「新しい奴隷階級」。
内容説明
あなたは「新しい貴族階級」か。「新しい奴隷階級」か。私たちはどう生き残るのか。アメリカを代表する都市問題研究者によるシリコンバレー発「地獄の黙示録」。
目次
第1部 封建制が帰ってきた
第2部 寡頭支配層
第3部 有識者
第4部 苦境に立つヨーマン
第5部 新しい農奴
第6部 新しい封建制の地理学
第7部 第三身分に告ぐ
著者等紹介
コトキン,ジョエル[コトキン,ジョエル] [Kotkin,Joel]
米国チャップマン大学都市未来学プレジデンシャル・フェロー、都市改革研究所(ヒューストン)エグゼクティヴディレクターを務め、地理学や環境・都市計画の専門家で未来学者でもある
中野剛志[ナカノタケシ]
評論家。1971年、神奈川県生まれ。元・京都大学大学院工学研究科准教授。専門は政治経済思想。1996年、東京大学教養学部(国際関係論)卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。2000年よりエディンバラ大学大学院に留学し、政治思想を専攻。2001年に同大学院より優等修士号、2005年に博士号を取得。2003年、論文“Theorising Economic Nationalism”(Nations and Nationalism)でNations and Nation-alism Prizeを受賞。著著に山本七平賞奨励賞を受賞した『日本思想史新論』(ちくま新書)などがある
寺下滝郎[テラシタタキロウ]
翻訳家。1965年広島県呉市生まれ。学習院大学法学部政治学科卒業。東洋英和女学院大学大学院社会科学研究科修了。主に国際政治・外交・社会評論などの翻訳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さきん
belalugosi6997
かわかみ
人生ゴルディアス
okadaisuk8