出版社内容情報
高校生と中学生の兄妹と年齢不詳の男「カイゾク」との会話を通じて、国際情勢やニュースの裏側が楽しくわかりやすく学べる一冊です!
内容説明
子どもも大人も知っておくべき世界の仕組み。歴史問題の本質、ニュースの裏側、国同士のかけひきを解き明かす!!
目次
1日目 物も情報も海を通る
2日目 日本のそばにひそむ海底核ミサイル
3日目 大きな国の苦しい事情
4日目 国はどう生き延び、消えていくのか
5日目 絶対に豊かにならない国々
6日目 地形で決まる運不運
7日目 宇宙からみた地球儀
著者等紹介
田中孝幸[タナカタカユキ]
国際政治記者。大学時代にボスニア内戦を現地で研究。新聞記者として政治部、経済部、国際部、モスクワ特派員など20年以上のキャリアを積み、世界40カ国以上で政治経済から文化に至るまで幅広く取材した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
360
地政学と聞いて、どうしても「地」の方に意識が行くのですが、むしろ「海」の方が重要というのが良く分かりました。地政学はほぼ全てが合理的に説明できるので腹落ちしやすいです。2024/06/29
ちーちゃん
305
アンティークショップのオーナーが、高校生の兄と中学生の妹に地政学を講義する話です。「13歳からの〜」とありますが、大人でも学べる事が沢山書いてあります。小説形式なので非常に読み易いです。大国になれる国とそうでない国の違い、何故領土拡大に執心する国が存在するのか、核ミサイルについてなど、様々な世界情勢について解説してあります。世界を俯瞰的に見る大切さを学べました。地政学について詳しい方には既にご存知の内容ばかりだと思いますが、昨今の不穏な世界情勢への知識を深めたい方にオススメの一冊です。
mae.dat
278
「13歳からの」と謳っていて、スラスラ読めます。でも内容はハードに思いました。どうしても国同士の鍔迫り合いと言うより、経済的なマウントの奪い合いになりますから。外交や決断を下す政治家も人間で、利己的な遺伝子が組み込まれていますからね……人は歴史に学ぶこともできます。自身の国や民族だけに目を向けるでなく、相手の立場も重んじ、地球上の全人類の幸福度を上げる施策が当たり前になる世の中になって欲しいと願う所です。それには目の前の事に目を伏せるで無く、先ずは多くの知見を吸収し、自ずから考える事から始めるのかなぁ。2023/02/03
けんとまん1007
252
地政学という言葉をいつから聞くようになっただろう?メデイアの影響のように思う。その前段にあるのが、国際政治を主とする世界・国内の動き。あたらめて、その地理的な意味や、自然環境の影響、そこに住む人たちの歴史・文化・宗教・人種などを考える。そのうえで、自分自身の立ち位置をどこに置くのか、いや、どこに置けるのかというほうが、会っているのかもしれない。人は多かれ少なかれ、いろいろなバイアスを持っているが、少しでも、フラットな視点を持ち続けたい。2023/02/24
旅するランナー
220
海の支配の重要性、遠交近攻戦略、選挙と戦争、地形で決まる運不運などを学ぶうち、広い視野と心が世界平和に繋がることを理解する。爽やかで感動的な、何歳からでも学べる地政学書。2023/10/27