出版社内容情報
宋銭を知れば仮想通貨がわかる? 働き方改革は徳川吉宗に学べ? 歴史を読み解きながら経済学の知識を身につける知的冒険の書。仮想通貨と鎌倉・室町時代に流通した中国銭が似ている?
織田信長はプラットフォームビジネスの先駆者?
一見無関係に見える過去の史実と現代の経済問題が、実は密接な関係にあり、
大いに学ぶべきことがあることは、珍しいことではない。
歴史は、考えるヒントの宝庫だ。
経済学の基本や最先端の経済問題を、過去の史実から学ぶことは、ためになるだけでなく、面白い。
気鋭の経済学者が織り成す、「ビジネスのヒント」と「教養」がいっきに身につく歴史経済絵巻、ここに誕生!
第1章 貨幣の経済学
第2章 インセンティブの経済学
第3章 株式会社の経済学
第4章 銀行危機の経済学
第5章 取引コストの経済学
第6章 プラットフォームの経済学
第7章 教育の経済学
横山 和輝[ヨコヤマ カズキ]
著・文・その他
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
83
国際金本位制への参加・離脱・復帰・再離脱、金輸出解禁・金輸出の再禁止、井上準之助 大蔵大臣から高橋是清 大蔵大臣への交代など高校の日本史の授業だけでは理解できなかった、昭和初期の重要トピックスがマクロ経済学の理論を使うと電車の中であっさり理解できた。日本史の教科書を読んだだけでは全く理解できなかったのは何だったんだろう。「日本史で学ぶ経済学」というよりは「経済学で学ぶ日本史」というタイトルにした方がよかったのではないか。2019/05/18
のっち
12
☆☆☆★ タイトル通り経済学の事象を日本史上の出来事に当てはめて解説されたものです。なので歴史として見た時系列はバラバラ。特に銀行危機の部分は興味深く、また経済学について詳しく知りたくなったという意味でも価値ある一冊でした。歴史的流れを追った経済史の本も探してみようと思います。2022/07/20
夏希
12
最後までいけなかった…。 歴史を経済学的観点からみるのは面白い視点だと思った。中学校の律令国家の授業で活用させていただきました。2019/10/10
まゆまゆ
12
過去の出来事である歴史を知り、現代の問題との間を経済学を結びつけて考えれば、どのような行動をとるべきかのヒントになる。通貨流通の歴史やインセンティブに対する政策、財閥解体からの系列、ガバナンス強化まで、プラットフォームの重要性などを紹介していく。あらためて歴史の重要性を理解できる内容。2019/02/19
Mc6ρ助
12
半世紀(!?)も前に受けた日本史の教育、当時は暗記、暗記の学科だったのだけどもう少し経済学の視点が欲しかった。日本の初等教育、経済、経済学的視点を取り入れないといけないんじゃないだろうか?学校の外はお金やマネーで動いているのにね。『ある時代のある国の省庁では、公文書を改ざんし、これを別の省庁に指摘されて謝罪に追われるということもあったようです。(p207)』えっ、いつの話、どこの話、と、ここで受けてしまっては著者の思うつぼ。2018/12/20