世界経済危機下の経済政策

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世界経済危機下の経済政策

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  • サイズ A5判/ページ数 295p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784492443989
  • NDC分類 333
  • Cコード C3033

出版社内容情報

リーマンショック以降、世界の経済学者たちは経済政策に関してどのような議論を繰り広げてきたのかを展望し、理論的な整理を行う。

「世界金融・債務危機の最大の教訓は何かと問われれば、それは、これまで個別に扱われる傾向があった金融政策、金融市場の規制・監督、財政政策、構造改革を相互に密接に関連した一体不可分のものとして捉える必要があるということであろう。とりわけ政策分野間の相互連関に注意が必要な分野は三つある。第一は、金融政策と金融規制・監督の連携である。第二は、金融・財政政策と構造改革の相互連関である。第三は、国内と海外の政策の連関である。」……「はじめに」より

 2007年以降の世界金融危機とそれに続くユーロ圏の政府債務危機は,これまでの経済政策運営のあり方に大きな疑問を投げかけるものであった。欧米の経済学者たちや、OECD、IMFなどの国際機関のエコノミストたちは、今後、このような危機を起こさないためには、どのような政策をとるべきかについて、さかんに議論を繰り広げてきた。
 本書は、グローバル金融・財政危機以降、欧米の経済学者たちがどのような議論を行ってきたかを展望し、理論的な整理を行う。一つの政策分野に偏ることなく、金融監督政策(第1章)、マクロ経済政策(第2章)、財政政策(第3章)、構造改革(第4章)について、包括的に論じる。
 経済政策について論じる際に読んでおくべき専門文献が、あますところなく取り上げられ、内容が詳しく紹介されている。専門家にとっては、文献ガイドとして非常に有益な一冊である。

はじめに
第1章 資産価格及び信用変動、及び国際資本移動への対応
第2章 危機時のマクロ経済政策への対応
第3章 財政の持続可能税
第4章 構造改革の役割と課題
参考文献
おわりに

【著者紹介】
茨木 秀行(イバラギ ヒデユキ)
内閣府参事官
1965年生.東京大学経済学部卒業.ロンドン大学経済学修士.1990年経済企画庁入庁.経済財政政策担当大臣(大田弘子)秘書官,OECD日本政府代表部参事官等を経て,現在,内閣府計量分析室参事官.

内容説明

リーマン・ショック、ユーロ危機から今日まで、世界のエコノミストたちは何を議論してきたのか。

目次

第1章 資産価格及び信用変動、国際資本移動への対応(世界金融危機により明らかになった課題;資産価格及び信用変動に対する金融政策の対応;マクロ・プルーデンス政策とその課題;経常収支不均衡と国際資本移動;バブルに対する包括的な対応の枠組み)
第2章 危機時のマクロ経済政策の対応(危機の渦中における主要先進国のマクロ経済政策のによる対応;低インフレ下の金融政策の対応;財政政策による短期的な対応;危機時におけるマクロ経済政策の課題)
第3章 財政の持続可能性(主要先進国の財政状況とその課題;財政の持続可能性についての理論的考察;財政再建の政策課題;政府債務危機を踏まえた財政の持続可能性に関する課題)
第4章 構造改革の役割と課題(現状と課題;長期的な経済成長とイノベーション;財・サービス市場及び労働市場の構造改革;構造改革に伴う課題;構造改革による社会的に安定した経済成長の実現の必要性)

著者等紹介

茨木秀行[イバラギヒデユキ]
1965年生まれ。内閣府政策統括官(経済財政運営担当)付参事官(国際経済担当)。学歴、1988年3月東京大学経済学部卒業。96年7月ロンドン大学経済学修士。職歴、1990年経済企画庁(現内閣府)入庁。2000~04年経済協力開発機構(OECD)経済総局国別審査局エコノミスト。04~06年内閣府経済財政分析担当総括参事官補佐として「月例経済報告」「経済財政白書」執筆。06~08年大田弘子経済財政政策担当国務大臣付秘書官。09~12年経済協力開発機構日本政府代表部参事官。12年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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