中国経済の転換点

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  • サイズ A5判/ページ数 240p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784492443941
  • NDC分類 332.22
  • Cコード C3033

出版社内容情報

中国農村の過剰労働力は消滅したのか?都市部労働者の賃金は上がり続けるのか?各国比較及び制度面も含め、中国労働市場を詳細に分析

中国農村の過剰労働力は消滅したのか?
都市部労働者の賃金は上がり続けるのか?
――開発経済学の立場から東アジア各国の「ルイス転換点」を比較。そして特に、世界経済への巨大なインパクトを有する中国の労働市場を、制度面を含めたさまざまな視点から詳細に分析!
【中国語版・韓国語版との同時刊行!】
工業化の過程で農業部門の余剰労働力が底をつき、工業部門に雇用が奪われる時点を「ルイスの転換点」と呼ぶ。ルイスの転換点を過ぎると、労働力不足が生じ、賃金の上昇が起こるため、経済成長の過程において「ルイスの転換点」は重要なターニングポイントとなる。本書では、中国についてはまだその段階に達していないと考え、中国の労働市場の現状を実証分析により明らかにする。
 第1部【東アジア主要国の経験:ルイス転換点を巡って】では、日本、韓国、インドネシア、中国、台湾と東アジア諸国のルイス転換点について、その歴史的経験をまとめる。そこから、ルイス転換点とはどんな状態を意味し、それを超えることでどんな影響が現れたのかを明らかに。さらに、他の国との比較から、改めて中国の現状を分析し、その特徴を明らかにする。
第2部【中国労働市場の構造変化:実態と要因】は、中国の労働市場のさまざまな側面の分析であり、本書の中心的な結論部分を支える背後の問題を整理している。
第3部は、全体の総括と結論となる。
 本書の見解は、中国はいまだ転換点を通過しておらず、農村の過剰労働と一部都市の労働不足とが共存しているというものである。過剰労働が存続すれば所得・賃金格差は拡大し続け、全体の所得分布はいっそう悪化することになる。

【第1部 東アジア主要国の経験:ルイス転換点を巡って】

第1章 日本の転換点:労働市場の基調変化とその意味 南亮進
?T転換点分析の方法
?U実質賃金と賃金格差
?V農業賃金と労働生産力との関係

第2章 韓国労働市場の構造変化と転換点 金昌男
?T雇用吸収力と農業労働力の流出
?U製造業の実質賃金と労働供給弾力性
?V農業労働力の限界生産力
?W所得分配

第3章 インドネシアの過剰労働と貧困世帯の分布 本台進・中村和敏
?T農業賃金の変化
?U農業労働の限界生産力と農業名目賃金
?V農村経済の変貌

第4章 中国労働市場の変貌と転換点 南亮進・馬欣欣
?T都市労働市場の「変貌」
?U農業生産関数と過剰労働力の計測
?V農業労働力の流出と郷鎮企業の雇用吸収力

【第2部 中国労働市場の構造変化:実態と要因】

第5章 人口転換と就業変化 蔡?ム・王美艶・曲?
?T人口転換とルイス転換点
?U労働市場に対する人口転換の衝撃
?V労働集約的産業はどこへ行くか
?W内陸地域の人口ボーナス

第6章 人口移動の変容と労働市場の構造変化 高田誠・李旭
?Tセンサス・データによる人口移動の特徴
?U四川省および広東省人口センサスによる移動人口の比較

第7章 農地流動化と農業経営の変容:浙江省奉化市の事例を中心に 宝剱久俊・蘇群
?T中国の農業経営と農地流動化の進捗状況
?U農地の制度的枠組みと流動化の類型化
?V農地流動化の分析フレームワーク
?W浙江省奉化市農家調査データによる実証分析

第8章 都市・農村所得格差と労働移動 薛進軍・高文書
?T農村労働人口移動と所得格差計算の問題点
?U農村労働移動と中国所得格差統計の問題点
?V都市・農村所得格差の再推計
?W所得格差と労働移動

第9章 流動人口の住宅問題:上海市の事例を中心に 厳善平
?T流動人口とその居住状況
?U上海市における流動人口の居住状況
?V戸籍住民と流動人口の居住状況:上海市を中心に
?W居住形態および居住面積の規定要因

第10章 外資企業の雇用創出 杜進・石塚浩美
?T外資企業のプレゼンス
?U先行研究のサーベイと「余剰の捌け口」理論
?V外資企業の雇用効果の推定

【第3部 総括】

第11章 東アジアの歴史との比較から見た中国の転換点 南亮進・牧野文夫
?T転換点の国際比較
?U東アジアと中国の転換点
?V転換点通過の経済・社会的帰結

【著者紹介】
南 亮進(ミナミ リョウシン)
一橋大学名誉教授
1933年生。経済学博士(一橋大学)。一橋大学経済研究所・教授、東京経済大学・教授、城西大学・教授を経て、東洋大学・客員研究員/一橋大学名誉教授。主要著書:『日本の経済発展 第3版』東洋経済新報社、2002年。『中国の教育と経済発展』東洋経済新報社、2008年(共著)。主要論文:「中国高度成長の要因と帰結:日本との比較」『中国経済研究』第2巻第1号、2004年3月。「中国経済の転換点:日本との比較」『アジア経済』第50巻第12号、2009年12月(共著)。

内容説明

中国農村の過剰労働力は消滅したのか?都市部労働者の賃金は上がり続けるのか?―開発経済学の立場から東アジア各国の「ルイス転換点」を比較。そして特に中国の労働市場を、制度面を含めたさまざまな視点から詳細に分析する。

目次

第1部 東アジア主要国の経験―ルイス転換点をめぐって(日本の転換点―労働市場の基調変化とその意味;韓国労働市場の構造変化と転換点;インドネシア農業の過剰労働と貧困世帯の分布;中国労働市場の変貌と転換点)
第2部 中国労働市場の構造変化―実態と要因(人口転換と就業変化;人口移動の変容と労働市場の構造変化;農地流動化と農業経営の変容―浙江省奉化市の事例を中心に;都市・農村所得格差と労働移動;流動人口の住宅問題:上海市の事例を中心に;外貨企業の雇用創出)
第3部 総括(東アジアの歴史との比較から見た中国の転換点)

著者等紹介

南亮進[ミナミリョウシン]
1933年生。経済学博士(一橋大学)。一橋大学経済研究所・教授、東京経済大学・教授、城西大学・教授を経て、東洋大学・客員研究員/一橋大学名誉教授

牧野文夫[マキノフミオ]
1951年生。経済学博士(一橋大学)。東京学芸大学教育学部教授を経て、法政大学経済学部・教授

〓仁平[カクジンペイ]
1962年生。一橋大学大学院博士後期課程単位修得、経済学修士。諏訪東京理科大学・助教授を経て、東洋大学経済学部・教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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templecity

0
どちらかといえば、学術的な本 2013/07/02

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