出版社内容情報
アジア外交の行き詰まりを転換する、新しい視座を問う。
中国、韓国をはじめアジア各国の首脳や政策ブレーンと長年親交を結ぶ著者が、アジアの将来を描いた待望の書き下ろし。
アジアの将来像とその中での日本の立場や国際貢献について考察。反日暴動や混迷する北朝鮮問題をどう解決するか。19世紀に遡る歴史を振り返ったダイナミックな視点も興味深い。
内容説明
東アジアの現状と将来を考えるとき、北京の目、ソウルの目は、みずからをどのようにとらえ、近隣諸国とのどのような関係を展望しているのか。その視線の先にあるものをともに見据えるには、一〇〇年を超える歴史を遡って彼らを知る必要がある。そこを出発点として、環太平洋を中心としたグローバルな政治経済における日本の立場も明らかになっていくのだ。情念の東アジア共同体は成功しない。アジア外交の行き詰まりを転換する、新しい視座を問う。
目次
序章 アジアの「招集能力」はどこにあるのか
第1章 なぜ19世紀からの東アジア史に遡らなければならないか
第2章 韓国・中国の勃興がきっかけとなる歴史の新たな分岐点
第3章 東アジア各国は米国史とどのように遭遇したか
第4章 グローバル化する東アジアにおける代替と補完
第5章 帝国主義、共産主義、覇権主義、地政学の縛りを超えて
第6章 21世紀の東アジアと日本の位相
著者等紹介
田中直毅[タナカナオキ]
21世紀政策研究所理事長。1945年愛知県生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。国民経済研究協会主任研究員を経て、1984年より本格的に評論活動を始める。1997年より現職。主な著書に『日本経済の構想』(第10回吉野作造賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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