内容説明
大競争の主戦場であるアメリカ・北米の現地工場で、日本型経営・生産システムは受容・定着するのか。ハイブリッド・モデル分析による日本多国籍企業研究グループの成果。
目次
アメリカにおける日・米生産システムの現状と変遷―「ハイブリッド・モデル」分析の意味(北米日系現地工場をめぐる経済・経営環境と現地「適用」の諸条件;「ハイブリッド・モデル」―その方法と意義;調査分析のフレームワーク;適用度評価基準表とその解説)
第1部 北米日系工場をめぐる経済・経営環境と企業戦略(日本企業の経営システムの特徴と企業戦略―その現状と将来像;北米とアジアをめぐる日系企業の投資戦略;北米日系企業の経営戦略―自動車組立産業を中心に;北米における自動車産業の状況;自動車・電機電子産業とメキシコのマキラドーラ)
第2部 北米日系ハイブリッド工場の分析―実態調査の結果から(北米調査結果の全体像―1989年北米調査および欧州・東アジアとの比較:統計的検証;自動車産業―ハイブリッド工場の産業別分析;電機産業―ハイブリッド工場の産業別分析)
第3部 ケース分析(トヨタ・インディアナ工場―アメリカ的環境条件に合わせたTPS導入の新たな試み;ホンダのカナダおよびメキシコ工場―北米戦略の一翼を担う ほか)
まとめと展望―今回調査結果分析に現れた北米ハイブリッド・パターンの特徴と残された課題(今回調査結果にみる「ハイブリッド・パターン」の全体的特徴;日本型経営・生産システムの「システム」移転;「ハイブリッド・モデル」分析とその発展の展望)
著者等紹介
河村哲二[カワムラテツジ]
1951年生まれ。1975年東京大学経済学部卒業。1980年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位修得。経済学博士。帝京大学経済学部教授、武蔵大学経済学部教授を経て、法政大学経済学部教授
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