内容説明
国際共同研究によるNGO版『アジア環境白書』シリーズの第3弾。これからの21世紀におけるアジアの環境問題を考えていくうえで避けては通れない重要テーマを意識的に取り上げ、やや大胆に、かつ先取り的な問題提起を行い、一国単位を超えた「リージョン」(region)という独自な視点にもとづく問題整理と課題提起を新たに試みている。さらに、できる限り具体的な提言や今後に向けての具体的な行動提起をとりまとめている。
目次
序文 アジアから地球環境「協治」の時代を切り拓く!:「かかわり主義」で公平性の確保を
第1部 テーマ編(軍事活動と環境問題:「平和と環境保全の世紀」をめざして;環境と貿易:環境保全につながる貿易に向けて;農業・食糧と環境:持続可能な農業発展の行方;森林と水田の生物多様性:住民参加に基づく総合的管理の実現を)
第2部 地域・各国編(環日本海地域:環境協力型地域構築への現状と課題;メコン地域:地域全体の市民社会の声を反映する仕組みを;アジア内陸地域:生態環境保全と社会経済発展の両立に向けて;フォローアップ編)
第3部 データ解説編
著者等紹介
井上真[イノウエマコト]
東京大学大学院農学生命科学研究科助教授
小島道一[コジマミチカズ]
アジア経済研究所開発研究部研究員
大島堅一[オオシマケンイチ]
立命館大学国際関係学部助教授
山下英俊[ヤマシタヒデトシ]
東京大学大学院新領域創成科学研究科助手
淡路剛久[アワジタケヒサ]
立教大学法学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。