出版社内容情報
「世界の工場」として躍進する中国が内包している、大量失業者、地域経済格差の拡大、周辺諸国との通商摩擦などの諸問題の本質について、データを基に分析する。
内容説明
大国化を目指す中国の挑戦と苦悩。大量失業者の増大、地域経済格差の拡大、通商摩擦の多発など、躍進する中国経済が内包する諸問題の本質を問う。
目次
序章 中国苦悩の課題
第1章 大量失業時代にどう対処する
第2章 拡大する所得格差
第3章 共産党の統治能力をどうみる
第4章 成長政策の鍵としての財政健全化
第5章 貿易・投資の自由化と産業調整
第6章 資本取引自由化への課題
第7章 ロシア・東欧の経験とチャイナリスク
第8章 民営セクターの生成と限界
第9章 拡大均衡に向かう日中韓関係
終章 これからの日中関係を考える
著者等紹介
渡辺利夫[ワタナベトシオ]
1939年甲府市に生まれる。1963年慶応義塾大学経済学部卒業。1970年同大学大学院博士課程修了。経済学博士。筑波大学教授、東京工業大学教授を歴任。現在、拓殖大学国際開発学部教授・学部長。東京工業大学名誉教授。著書に『成長のアジア停滞のアジア』東洋経済新報社、1985年(吉野作造賞)、『開発経済学』日本評論社、1986年(大平正芳記念賞)。『西太平洋の時代』文芸春秋、1989年(アジア太平洋賞大賞)、『神経症の時代』TBSブリタニカ、1996年(開高健賞正賞)、『開発経済学入門』東洋経済新報社、2001年、他
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