出版社内容情報
アメリカの貿易赤字は国際経済・金融の最大の問題。原因は日本市場の閉鎖性ではなく、アメリカの構造的財政赤字による過剰消費体質であることを明快に論証する。
内容説明
本書は、米国の貿易赤字と日本の貿易黒字をめぐる問題に多面的な視点から接近して、問題の所在、不均衡発生のメカニズム、為替レート調整の有効性などを論じ、最終章において日本の黒字と米国の赤字に関する将来展望を試みている。
目次
序章 本書の視点と構成
第1章 貿易不均衡の何が問題なのか
第2章 貿易不均衡をめぐる伝統的な議論
第3章 金融の国際化と資本移動
第4章 日本の貿易構造は異質か
第5章 為替レート変動と貿易不均衡
第6章 貯蓄投資バランスからみた貿易不均衡
第7章 日米貿易不均衡の将来展望