出版社内容情報
巨額な財政赤字を生み出した米国の予算制度の欠陥を明らかにし、この赤字が世界経済に与えた影響を分析するとともに、クリントン政権の赤字削減策の効果を検証。
内容説明
本書では、アメリカ財政赤字の原因について、その歴史的背景、予算制度、連邦・地方政府関係等の構造的問題を中心に分析を行い、アメリカ経済、世界経済への影響等にも踏み込んで総合的に解明する。さらに今後の重要な課題として、国防費削減問題、メディケア・メディケイド等の社会保障制度の問題にも触れる。
目次
序章 日米相互理解の深化のために
第1章 レーガン・ブッシュ政権期と財政赤字
第2章 クリントン政権の財政再建計画
第3章 1980年以降のアメリカ財政赤字の推移
第4章 アメリカ財政赤字とマクロ経済
第5章 アメリカの予算制度
第6章 財政事情の国際比較
第7章 アメリカ税制の変遷と歳入の諸問題
第8章 アメリカの国防政策と国防予算
第9章 アメリカ援助予算と対外経済政策
第10章 アメリカの社会保障制度と財政赤字
第11章 S&Lの経営危機と財政負担
第12章 アメリカの州・地方財政と連邦財政赤字問題
第13章 アメリカ財政赤字のファイナンス