出版社内容情報
80年代以降、アメリカでレーガノミックスという形で推進されてきた「小さな政府」への試みを、実例をもとに検証。経済の活性化の視点から財政問題を論じた注目の書
内容説明
本書では、アメリカ経済の再生をかかげ、そのためには連邦財政赤字の削減が不可欠であるとしてはじまったレーガノミックスが、結果として連邦政府、州政府、地方政府間で行政サービスの再配分や補助金カットなどの摩擦を引き起こし、いかにアメリカ経済を不活性化させたかを、財政・税制を含めて検討する。また一方で、カリフォルニア州のプロポジション13などに代表される納税者の反乱が実際面にどのような影響を及ぼしたかを解説する。
目次
第1章 アメリカ連邦制における州・地方財政の特質
第2章 最近の州・地方財政の動向
第3章 納税者による財政コントロール
第4章 州売上税改革の基本的方向
第5章 アメリカの都市財政における財源問題
第6章 連邦制下の地域経済開発
第7章 変貌する政府間財政関係