出版社内容情報
日本企業の海外進出の現実の姿を背景に見ながら、企業の多国籍化の目的と条件・その成果、国際投資のもたらす影響、という二つの要素を理論的に分析したテキスト。
内容説明
本書は、多国籍企業の出現によって貿易理論がどのような修正を受けるのか、多国籍企業というものがどんな新しい観点を貿易理論に加えるのか、あるいは貿易理論が多国籍企業の与える課題に対してどう答えることができるのか、について検討したものである。
目次
第1部 多国籍企業(多国籍企業と要素賦存;技術格差と多国籍企業―絶対優位が対称な場合;全般的技術優位と多国籍企業;多国籍企業とプロダクト・サイクル;多国籍企業の相互進出)
第2部 国際投資(為替レート変動と対外直接投資―履歴現象;輸入制限下の資本流入;輸出自主規制と国際投資;国際投資の利益)