JA解体―1000万組合員の命運

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JA解体―1000万組合員の命運

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492396216
  • NDC分類 611.6
  • Cコード C3033

出版社内容情報

2015年JA全中解体とはなんだったのか。あまりに多くの問題を抱える日本の農業はこれからどうなるのか。わかりやすく解説する。

共同通信社の農水省担当記者による、2014~2015年農協改革の徹底解明!
これ一冊で、日本農業の抱える問題が基本からわかる。

安倍政権に狙い打たれたJA全中……
●2015年農協改革とは何か?
●メガバンク級の金融機能はどうなる?
●日本の農業は成長産業に変われるのか?

もはや変わるしかない日本農業の現実、
農業のビジネス化・グローバル経済下での生き残りの道に迫る!

「高齢化の進行とともに農業人口は減少し、耕作を放棄される農地も増えている。
交渉が大詰めを迎える環太平洋連携協定(TPP)をはじめ、経済連携協定(EPA)や自由貿易協定(FTA)によって、海外からの安くて良質な農畜産物の輸入は今後さらに進むだろう。
国内農家を脅かすこうした状況に、JA全中解体後のJAグループはどのように立ち向かうのか。その舵取りいかんによって、日本農業の進む道は明るくもなるし暗くもなる。」
――「はじめに」より

【目次】
第1章:なぜJAは狙われたのか
第2章:政府vs.JA
第3章:JA全中解体へ
第4章:JAはどう変わるのか
第5章:生き残るために、地域農協は何をすべきか

第1章 なぜJAは狙われたのか
(1)JAとは何なのか
農業者のための協同組合/農業関連事業と金融事業/地方型農協と都市型農協/JAグループの構造/株式会社と農協の違い
(2)日本農業を取り巻く環境
衰退する日本農業/迫り来るTPP/農家に対して過保護な日本
(3)JAはなぜ批判されてきたのか
農業事業の不振/金融事業への依存と疑問視される運用能力/准組合員問題/農協の人材不足/「平等」への不満
(4)??古びた?≠iA全中
グループの司令塔が担うもの/「何もしていない」という批判/特別な農協監査/??政治団体?≠ニしてのJA全中

第2章 政府vs.JA
(1)??JA全中解体?¢O夜
急進的な提言への反発/取りまとめは「妥協のアート」/60年ぶりの抜本改革へ
(2)政府の本気、JAの反発
JAグループ内にも亀裂/自民党、選挙で煮え湯を飲まされる

第3章 JA全中解体へ
(1)分断されるJAグループ
JA全中と都道府県中央会の間にミシン目/火花を散らす農相、首相、全中会長
(2)自民党プロジェクトチーム会合
議論は監査問題に集中/両陣営とも必死のムード作り/農家へのヒアリングも代理戦争の様相
(3)終幕
情け容赦なく切り捨てられた要求/全中会長、突然の辞意表明

第4章 JAはどう変わるのか
(1)2015年の改正農協法
利益を追求する職能組合に/理事は過半をプロに/JA全農の株式会社転換が可能に/公認会計士監査を義務付け/中央会は??削除?=^准組合員規制は先送り
(2)JAの進む道
白熱したJA全中会長選挙/農業所得増大と生産拡大を目指す
(3)農協改革は続く
くすぶる准組合員の利用規制/株式会社化を迫られるJA全農・農林中金

第5章 生き残るために、地域農協は何をすべきか
(1)地域農協のトップランナー――JAみっかび
エリア全体を一つのミカン工場と考える/農家の所得を増やすには、大都市からカネを集めてくるしかない
(2)大規模農業生産法人とどう向き合うか?――JA信州諏訪
大規模農業生産法人トップリバーと提携/トップリバー進出が地域農業の活性化に貢献
(3)日本農業最大の課題、コメをどうするか
ブランドを作って大胆にPR:JA梨北/海外にコメを売る:JA秋田おばこ/コシヒカリばかりでは生き残れない

【著者紹介】
飯田 康道(イイダ ヤスミチ)
共同通信記者(東京本社・経済部)
1980年茨城県古河市生まれ。
京都大学理学部卒。
2004年共同通信社入社。徳島支局、名古屋・大阪両支社経済部を経て、現在、東京本社編集局経済部。

内容説明

安倍政権に狙い打たれた全中。2015年農協改革とは何か?メガバンク級の金融機能はどうなる?日本の農業は成長産業に変われるのか?日本農業の抱える問題が基本からわかる!

目次

第1章 なぜJAは狙われたのか(JAとは何なのか;日本農業を取り巻く環境;JAはなぜ批判されてきたのか;“古びた”JA全中)
第2章 政府vs.JA(“JA全中解体”前夜;政府の本気、JAの反発)
第3章 JA全中解体へ(分断されるJAグループ;自民党プロジェクトチーム会合;終幕)
第4章 JAはどう変わるのか(2015年の改正農協法;JAの進む道;農協改革は続く)
第5章 生き残るために、地域農協は何をすべきか(地域農協のトップランナー―JAみっかび;大規模農業生産法人とどう向き合うか?―JA信州諏訪;日本農業最大の課題、コメをどうするか)

著者等紹介

飯田康道[イイダヤスミチ]
1980年茨城県古河市生まれ。京都大学理学部卒。2004年共同通信社入社。徳島支局、名古屋・大阪両支社経済部を経て、現在、東京本社編集局経済部(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひとまろ

4
もう組織として機能していないのでは? 選挙の圧力団体とかにしかみえない。2016/01/20

Reading

3
農協とはどんな組織なのかということが気になり読んでみました。 JA全中は全国に地域別に設立されている農協を統括して方向性について検討したり政府や自民党との関係性を構築していく組織です。 地域別に設立されている農協も農家の減少の影響もあり近隣の農協との合併が相次いぎ個々の農協の組織も改変がなされています。 共同通信社の記者が執筆している関係で官邸や農林水産省やJA全中など中央での出来事の取材がまとめられています。2024/02/10

yurari

3
既存の枠組みを一気に変えるにはやはり政治主導であることが必要か…2018/09/04

kiriya shinichiro

3
記者の立場で政治的な側面から書かれた本。西川公也って郵政民営化もやったやつじゃん。うわー、最低だ。農協の既得権益をぶっこわすんじゃなくて、これも外圧と、安倍晋三が自分の失敗を隠すためにやってる改革じゃん、っていうのが丸わかりな本でした。自民党亡国の道まっしぐらすぎて……2016/07/05

はっちー

3
農協の説明がわかりやすく、農協法改正の流れもわかりやすい。中立的な内容なので、概要を知るにはもってこい。2015/11/22

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