日本の危機―私たちは何をしなければならないのか

電子版価格
¥1,584
  • 電子版あり

日本の危機―私たちは何をしなければならないのか

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 310p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492395813
  • NDC分類 304
  • Cコード C3033

目次

第1章 日本の危機の深さを直視する(日本の政治・社会・文化のあり方を根底からつくりかえる必要がある;国家財政の再建と社会保障改革をめざす取り組み;子育て支援は危機克服のたたかいのカナメである;学校教育を根底からつくりかえる必要がある;農村と都市をつくりかえる必要がある;政治家とマス・メディアの関係者と専門家の責任)
第2章 誰が危機を招き寄せたのか(近代と現代の日本の政府によって繰り返された失敗;講和条約の締結による独立から安保条約改定をめぐる紛争まで;「先進国」への仲間入りをした日本;社会政策の拡充が安定成長を可能にする;揺れ動く政府の政策;つぶされた改革の可能性;「臨調不況」と「円高不況」から「バブルの崩壊」へ)
第3章 民主制を機能させて信頼できる政府をつくる(日本国憲法の思想を理解できなかった日本の政治家たち;日本の政治における自由民主主義と社会民主主義の思想の欠落;日本の政治と社会の転換期としての1970年前後;地域構造の変化と改革の可能性;革命主義のアナクロニズム;民主制の理解の再構築;選挙制度を根底から見なおす;「共産主義」の破産の理解と人類史における民主制の展望)
第4章 日本の「知」の構造を根底からつくりかえる(後発国型の制度体系と政策体系からの脱却;歴史の理解と原理の理解の「いい加減さ」;合意形成の方法を根底からつくりなおす;自分で徹底的に調べて考える子どもを育てる;根源的な思考と現実的ば実践;20世紀の反省と21世紀の展望)

著者等紹介

正村公宏[マサムラキミヒロ]
1931(昭和6)年東京市日本橋区に生まれる。東京大学経済学部を卒業。1968年に専修大学経済学部専任講師。1969年に助教授。1974年に教授。2002年に定年退職して名誉教授となる。主要な担当科目は経済政策。ある時期には経済体制論・日本経済論なども担当した。東京大学(教養学部と経済学部)、東京外国語大学、名古屋大学、法政大学、東京経済大学などで、非常勤講師として、経済学、日本経済論・経済体制論・産業構造論・経済政策論などの講義を担当した経験をもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

4
著者の所属していた頃の東京大学は、圧倒的多数の同級生がエゴイストで、社会のために意味ある仕事をする能力を持つという意欲や熱意をもっていなかったという事実(34ページ)。そういう人たちが人の上に立ったので、危機の日本社会となった。現代は民志向の東大経済学部は法学部よりはマシな学生が多いらしいが。1974年のスタグフレーションのようなのがアベノミクスでもたらされないようにお願いしたい。デフレ時のインフレターゲット論は無効(248ページ~)。実質賃金を上げないでいて、物価だけ上がれば、弱者はたまったものでない。2013/01/16

Francis

2
著者は経済学者。自らの歩みを振り返りつつ、日本の深刻な危機をもたらした原因として安定成長をもたらす社会政策の不在、日本国憲法の理念である自由民主主義と社会民主主義に立脚した政治勢力の不在に求めている。とりわけ革新勢力がマルクス主義に囚われてかえって現状変革への能力を失った事を厳しく批判している。正村氏の著書を読むのはこれが初めてだけれど、氏の慧眼には感服した。他の著書も読んでみたい。2013/06/24

aoko

1
お年を召した学者の本らしく、歴史的事象を説明する流れの中に「私はどのように考えていて云々」「私はどのように意見したが云々」がカットインしてくるのでやや(かなり)読みにくい。主張によっては意外と?柔軟性も感じるものの、かなりのオレオレ感は否めない。2013/03/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5686132
  • ご注意事項

最近チェックした商品