家族の衰退が招く未来―「将来の安心」と「経済成長」は取り戻せるか

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家族の衰退が招く未来―「将来の安心」と「経済成長」は取り戻せるか

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492395691
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C3036

内容説明

年金、医療、雇用、結婚…「戦後家族モデル」を前提とした数々の制度を見直すことで、日本は再び成長できる。家族社会学と経済学の視点から、日本の過去、現在、未来を読み解く。

目次

第1章 右肩上がりだった日本経済―需要と供給がバランスよく伸び、高度成長からバブルへ
第2章 すべての制度は高度成長期につくられた―典型的な「戦後家族モデル」と経済との関係
第3章 長期停滞に陥った日本経済―深刻な需要不足を生み出した複合的要因とは
第4章 変容する家族と噴出する諸問題―少子化、経済停滞はなぜ起こったか
第5章 将来の家族の姿と日本経済―家族の消費需要は回復するのか
第6章 10年後、20年後の日本経済―過度な悲観が正しくないこれだけの理由
第7章 危機を回避するための処方箋―政府、企業、私たちは何をすべきか

著者等紹介

山田昌弘[ヤマダマサヒロ]
中央大学文学部教授。東京都出身。東京教育大学(現筑波大学)附属駒場中・高等学校を経て、1981年東京大学文学部卒業。1986年同大学院社会学研究科博士課程退学。東京学芸大学教授を経て、2008年より現職。内閣府男女共同参画会議民間議員。専門は家族社会学。愛情やお金を切り口として、家族関係を社会学的に読み解く試みを行っている

塚崎公義[ツカサキキミヨシ]
久留米大学商学部教授。東京都出身。東京教育大学(現筑波大学)附属駒場中・高等学校を経て、1981年東京大学法学部卒業。同年日本興業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)入行。主に経済予測などに従事したのち、2005年に銀行を退職して久留米大学に転職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

onasu

5
経済学と社会学のコラボで、これまでの家庭と経済の関わりを踏まえ、将来を予想する。おもしろい試みで、関心する点も多いのですが、何か読み進まない。言うなら、まどろっこしい記述が要因でしょう。  経済的に発展したにも関わらず、閉塞感の漂う現在の世相。豊かになったが故の帰結なのか。改善する手立てはないのか。  経済学、社会学に限らず、世の進展は、あらゆる分野で実用的な施策に、単一の学問では事足りなくなくなっています。その意味で、コラボでの処方箋は有用で、今後、色んなコラボを期待します。2012/07/14

Kentaro

3
未婚化が起こる中で急増しているのが、中年未婚者のパラサイト家族です。中年パラサイト・シングルの男性は、結婚している男性と比較して収入が低かったり、雇用が不安定な非正規社員や成長が見込めない自営業や農家の後継ぎという人が多い傾向にあります。収入が安定していないから、結婚相手に選ばれにくく、独立もできないのでやむを得ず親と同居しているのです。一方、女性の場合は未婚女性の半数近くは正社員ではありません。安定収入の男性との結婚を願って親元に同居していたのですが、結婚できずに結果的に齢を重ねるケースが多いようです。2018/10/18

カツ丼

3
家族と経済をリンクさせた内容。20年前に元気に活動していたパラサイトシングルの消費活動が失われた20年ともに低下した。ギリシャ、イタリア、スペインもパラサイトシングル文化があるという。恐ろしい一致だ。2012/12/03

まゆまゆ

2
結婚については、経済(損得勘定)と社会(意識)の双方を考慮しなければいけないとの主張には納得。全体として平易に説明しようとしているが、それによって少しくどく感じてしまう。今後20年くらいで需要が供給を上回るから、そうなると若者の所得が増え結婚、出産も増える、という予測はほんとかな‥2012/06/06

steve

2
以前にパラサイトシングルという言葉で、親元でぬくぬくと暮らしながら自分の収入を贅沢に使うことが出来る結婚しない若者を取り上げた著者。時代は変わり、今は収入面から、”結婚しない”から”結婚できない”ため、親元から離れられなくなっている。この変化については考えさせられる。共著者である経済学者の日本の未来予測は、短期スパーンは楽観的であるが、以後はこれからの国の舵の取り方次第というとこか。未来予測に関する説明は仮説を積み上げて進めているが、繰り返しが多く読んでいて疲れる。2012/05/19

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