目次
序章 「課題先進国」から「課題解決先進国」へ
第1章 「普及型需要」と「創造型需要」―先進国における需要不足の正体
第2章 二一世紀のパラダイムと情報技術の役割
第3章 「有限の地球」を救う「ビジョン2050」
第4章 創造型需要にこそ活路あり1―環境で世界市場を切り開く
第5章 創造型需要にこそ活路あり2―技術で活力ある高齢社会を実現する
第6章 「プラチナ社会」の実現に向けて
著者等紹介
小宮山宏[コミヤマヒロシ]
1944年栃木県生まれ。1967年東京大学工学部化学工学科卒業。1972年同大学大学院工学系研究科博士課程修了。1988年東京大学工学部教授、2000年工学部長、大学院工学系研究科長、2003年副学長などを経て、2005年4月第28代総長に就任。2009年3月に総長退任後、同年4月に三菱総合研究所理事長、東京大学総長顧問に就任。専門は化学システム工学、地球環境工学、知識の構造化。地球温暖化問題の第一人者でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ジュール リブレ
12
日本も、まだまだ捨てたもんじゃないよ、って、おじいさん世代から励まされる本。 やっぱり、あの年代の方々は、一本、筋が通っていて、見習うところ大なり、ですね。2011/09/23
luther0801
9
▼著者の広い見識に基づく提案型の1冊。▼テーマを、爆発する知識(情報産業)、有限の地球(環境・エネルギー問題)、高齢化する社会に区分し、データを基にわかりやすく説明されている。▼国土が狭く、エネルギー資源も持たない日本を「課題先進国」と位置付け、「課題解決先進国」への道筋を提案。▼それだけにとどまらず、「小宮山発電所」など、自ら率先して実行に移しており、説得力がある。▼私のような、理系のド素人でもわかりやすく工業分野を説明されており、初心者から読みこなせる本でした。▼建設的で前向きな論調も良かったです。2016/02/19
がっち
6
東京大学前学長の本。工学的な話かと思えば、そうではなかった。日本は課題先進国といわれる、高齢化や人口減少がここまで進んでいる国はないからである。これから先この課題はわれわれが直面し解決しなければならない。そしてこの課題を解決することができれば、これは他の国に輸出ができインセンティブをもつことができるのである。B2011/08/12
松村 英治
1
知の構造化、総合化、越境などの重要性。広い視野から社会をとらえ、改善策を考えて未来を描く。小宮山先生がすごいのは、自分の家で、小宮山発電所とか小宮山エコハウスを実践されていることです…2015/06/01
Takeshi Iyoda
1
非常に建設的なご意見で、日本もこれからまだまだやることがあると実感させられました。もっと世界に展開していける国づくりが必要だと強く思いました。2012/07/13