1940年体制―さらば戦時経済 (増補版)

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1940年体制―さらば戦時経済 (増補版)

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  • サイズ B6判/ページ数 240,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492395462
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C3033

内容説明

戦前期に生まれた「日本型経済システム」が今、我々を蝕んでいる。

目次

第1章 われらが出生の秘密
第2章 四〇年体制の確立(1)―企業と金融
第3章 四〇年体制の確立(2)―官僚体制
第4章 四〇年体制の確立(3)―土地改革
第5章 終戦時における連続性―戦後改革とその評価
第6章 高度成長と四〇年体制(1)―企業と金融
第7章 高度成長と四〇年体制(2)―摩擦調整
第8章 四〇年体制の基本的理念
第9章 変化した環境・変わらぬ体制
第10章 未来に向けての選択
第11章 経済危機後の一九四〇年体制

著者等紹介

野口悠紀雄[ノグチユキオ]
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業。64年大蔵省入省。72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授などを経て、2005年より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。主要著書『情報の経済理論』(東洋経済新報社、1974年、日経・経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、1980年、サントリー学芸賞)、『土地の経済学』(日本経済新聞社、1989年、東京海上各務財団優秀図書賞、日本不動産学会賞)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、1992年、吉野作造賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

55
社会保険制度(厚生年金保険法・健康保険法)が、「いつごろから始まったのか?」とか「何のために始まったのか?」ということになると、答えられる人は、結構少ないと思います。本書の第3章(P63)で、その経緯が説明されています。(いつごろ)・厚生年金保険法(旧労働者年金保険法)→1941年・健康保険法(旧職員健康保険法)→→→→1939年(何のために)・労働者の転職防止を行うため・戦費の調達をするため・将来に対する安心と希望を与えるため2013/04/02

あちゃくん

38
戦時統制経済が戦後も続いたことにより、高度経済成長を呼び込み、平成の停滞を招いた。成功体験から抜け出し、新たなものにチャレンジするのってこうも難しいのか。2022/12/25

きいち

22
常識とすべき歴史理解と思う。◇モノを作る側を支えるために社会保険や農地改革、労働者団体の創設をもくろみ、再分配の透明化のため源泉徴収制度を作る。もし、戦争を機にこの体制が作られていなかったら?きっと鬼のような格差社会になっていたのではなかろうか。そしてもし、無条件降伏にならなかったら?統制のいきすぎた、やはり相当息苦しい社会になっていたろう。1945年の官僚たちって、明日追放かもという瀬戸際の筈。その中で必死に、この体制の活用法を画策したに違いない。◇そして、だからこそ、不具合でも自らを変えられないのだ。2014/03/06

ステビア

20
生き延び続ける戦時体制2023/12/09

Mark X Japan

9
当たり前だと思っていたことがそうではなかったとき,どのように思いを持って行動するのかが問われています。1940年体制は,江戸時代末に鎖国が祖法だと思っていたのと同じだと思います。時代の状況に合わせて,適切な対応が必要になっているでしょう。☆:4.02020/10/21

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