恐慌の黙示録―資本主義は生き残ることができるのか

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  • サイズ B6判/ページ数 243p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492395141
  • NDC分類 331.2
  • Cコード C3033

出版社内容情報

世紀に一度の危機で世は見たことのない恐慌の様相を呈している。われわれはいかなる時代を生きているのか。異端の経産官僚が、明快そしてスリリングに資本主義の未来を明らかにする。

内容説明

ヴェブレン、ヒルファーディング、ケインズ、シュンペーター、ミンスキー―。「世紀に一度の危機」は予言されていた。異端の現役経産官僚が、資本主義最大の謎を解く。

目次

プロローグ 崩落
第1章 警告
第2章 憂鬱
第3章 悲劇
第4章 確信
第5章 予言
第6章 黙示録解読1―産業の理論
第7章 黙示録解読2―資本主義の未来
エピローグ 復活

著者等紹介

中野剛志[ナカノタケシ]
1971年、神奈川県生まれ。1996年、東京大学教養学部教養学科(国際関係論)を卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。2000年より3年間、英エディンバラ大学大学院に留学し、政治思想を専攻。2001年同大学院より優等修士号(Msc with distinction)取得。2003年同大学院在学中に書いた論文が、イギリス民族学会(ASEN)Nations and Nationalism Prizeを受賞。2005年同大学院より博士号(社会科学)を取得。現在、経済産業省経済産業政策局産業構造課課長補佐(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まめなやつ【多摩市多摩センター整体マッサージ】

1
5章までがんばって読めば6章以降がよく理解できる。産業の金融に対する優位性の確保なんて本当にできるのか?とか思うけど、それが本当だろうとは思う。最後の方は感動で泣けるレベル。いい本でした。2016/02/23

ARIA

1
ケインズが計算できない不確実性に注目していたことを初めて知り驚いた。そして「創造的破壊」で有名なシュンペータが結論として資本主義の滅亡を予見していたことは非常に面白いと思った。新自由主義によって徹底的に共同体から引き剥がされた現代人が新しいヴィジョンを持つにいたるか甚だ疑問だが、それ以外に現在の危機的状況の打破は難しいように思える・・・2012/07/04

スーさん

1
アドルフ・バーリとガーディナー・ミーンズが1932年の著作『現代企業と私有財産制』で広く知らしめた「所有と経営の分離」。それがもたらす「産業と金融の乖離」に注目した5人の経済理論家。ソースタイン・ヴェブレン、ルドルフ・ヒルファーディング、ジョン・メイナードメケインズ、ジョセフ・アロイス・シュンペーター、そしてハイマン・ミンスキー。彼らに共通する認識は、資本主義が本質的には不安定であるということである。彼ら理論を概観しつつ、現在危機を迎えている資本主義に未来はあるのかを考察する一冊となっている。2012/05/25

iggydog

0
所有と経営の分離が進行することで、それが不安定化(恐慌)の原因となった。株主の存在が大きい。経営者のため、労働者のため、でなく、株主のため、になってしまう。金融が発達しすぎる(実体経済と乖離する)と良くない。2016/04/23

Moriya Masahiro

0
再読。2014/11/13

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