出版社内容情報
われわれは何を学ぶべきか。金融危機を繰り返さないためには、どのような政策が必要なのか。経済政策・金融政策論の第一人者が、鋭く分析し平易に解説する。
内容説明
なぜ、アメリカ政府とFRBは危機の拡大を防げなかったのか。
目次
第1章 なぜ、サブプライム・ローンが急増したのか
第2章 資産担保証券市場に何が起きたのか
第3章 二〇〇七年のサブプライム・パニック
第4章 世界金融危機へ
第5章 金融危機は防げるのか
第6章 二〇〇八年世界金融危機の教訓は何か
著者等紹介
岩田規久男[イワタキクオ]
1942年生まれ。66年東京大学経済学部卒業。73年同大学院経済学研究科博士課程修了。上智大学経済学部教授等を経て、学習院大学経済学部教授。著書に『土地と住宅の経済学』(日本経済新聞社、1977年、エコノミスト賞受賞)、『昭和恐慌の研究』(編著)(東洋経済新報社、2004年、日経・経済図書文化賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あおいとり。
2
ゼミ本(3)2015/01/23
Humbaba
1
アメリカに端を発する金融危機の被害は,アメリカ一国にとどまらなかった.それによって世界経済は非常に大きなダメージを受けた.証券化のすべてが悪であったとは言わないが,調子に乗りすぎた結果手痛いしっぺ返しを受けたと言えるだろう.2010/07/23
とび
0
リーマンショックを振り返りながら、その問題点を指摘し、今後金融市場はどうあるべきかを提言した本。サブプライムローンは、住宅価格の上昇を前提としたローンであったこと、金融機関と投資家のレバレッジ比率が高すぎたこと、世界中がサブプライム関連商品を買ったことにより、世界中に金融危機をもたらされたとしている。筆者は危機の際には積極的な流動性供給と資本注入をし、バブルの対策としては金融危機を引き起こすような金融機関全てに自己資本比率機制を適用すること、ブーム期には自己資本比率を引き上げることを提案している。2015/05/09
メルセ・ひすい
0
イマイチです。 事後報告書の内の一つ。サブプライム・ローン問題の本質は何だったのか。なぜ世界金融危機を引き起こしたのか。アメリカ政府とFRBは、なぜ危機拡大を防げなかったのか。これらを教訓に、今後とるべき金融危機防止政策を検討する。 2009/03/24
ジジ
0
今回の金融危機に限った本だが、どうして今回の事がおこったかわかりやすく記述してあり、入門的には良いと思う。2009/03/15