巨大銀行の消滅―長銀「最期の頭取」10年目の証言

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巨大銀行の消滅―長銀「最期の頭取」10年目の証言

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  • サイズ B6判/ページ数 343p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492395080
  • NDC分類 338.64
  • Cコード C3033

出版社内容情報

旧長銀の「粉飾決算・違法配当」をめぐる刑事・民事裁判で最高裁から「無罪の判決」が出た。これを契機に、” 最後の頭取”が破綻の真相と国策捜査の実態を語る。

内容説明

無罪を勝ち得た今こそ語る破錠の真相。世界金融危機を生き抜く教訓がここにある。

目次

序章 「長銀無罪」への長き道のり
第1章 バブル期の長銀に何が起きていたか
第2章 バブル前史―苦闘の末に
第3章 試行錯誤の不良債権処理
第4章 長期化したグループノンバンク再建
第5章 激流に飲み込まれた長銀
第6章 長銀破錠と米欧の金融危機

著者等紹介

鈴木恒男[スズキツネオ]
1942年宮城県生まれ。65年東北大学経済学部卒業。同年日本長期信用銀行入行。大阪支店営業第三部長、企画部企画室長、審査部長を経て、92年取締役事業推進部長(新設された不良債権処理専担本部の初代部長)。その後、営業企画部長(国内融資業務の統括)。95年常務取締役(営業部店担当)。98年8月副頭取・頭取代行。同年9月頭取。長銀の国有化(特別公的管理)に伴い、同年11月解任。現在、会社顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Willie the Wildcat

27
必然と偶然の変化。戦後スキームとレジームからの脱皮。政治・経済、そして文化面から金融界の”荒波”を検証。欧米との金融慣行における差異以上に、奢りと甘えが垣間見える点が気になる。嫌でも判断を鈍らせた気がする。故に、著者主張の”金融機関の公共性”に違和感。「恐慌未然防止」など後付け感が拭えない。貸し渋りや貸し剥がしなど、言動の不一致の極み。被った”社会的”痛手のことは、如何に分析されているのだろうか・・・。2015/02/26

hirofumi

1
よほど知識があって、興味がないと全部は読めない。専門書のたぐい2017/11/11

kitakita

0
長銀破綻時に東京出張の折、新本社ビルを見て、こんな不安定そうなビルを建てるからと思っていたことを思い出した。しかし、この著書を読むと、長銀は明らかにある勢力(海外?国内?あるいはそのいずれもか)から、どうしても破綻してもらわなければならなかったようですね。バブルの決算の見せしめとして。 著者が文中にも触れていましたが、製造業の貸し出しが伸びなくなった、つまり日本の産業構造が転換した時点で、合併していればとは思わずにはいられません。結果論なのでしょうが・・・2014/01/03

Ryuji

0
★★★★

とりもり

0
本書の価値は最終章(長銀破綻と米欧の金融危機)にあると思う。「『時効の壁』は大蔵省の検査・監督責任に目を向けられないようにするための口実に過ぎない」、「格付けは内在的な危険には反応できず、危機が顕在化してからその危機を深める方向に働く」、「米国では投資銀行と政府が一体化した存在になっている」、「投資銀行の収益構造が『自己勘定』の評価損益で大きく振れるようになった今、投資銀行部門の損失が商業部門の信用を脅かす恐れは多分に存在する」などは、長銀破綻を契機とした金融危機回避のために奔走した当事者ならではの指摘。2012/04/07

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