内容説明
デフレは、貨幣的な現象である。さまざまなチャネルを通じて貨幣が実物経済に与える影響を実証的に分析。
目次
序章 平成不況の金融的要因
第1章 平成不況の性格は何か
第2章 日銀理論とは何か
名目短期金利ゼロの下限と金融政策
第3章 信用乗数の変化はいかに説明できるか
第4章 為替レートは金融的要因で説明できるか
第5章 銀行貸出、マネー、その他の資金調達手段の優位性
第6章 経済学ではデフレーションを説明できないのか
第7章 マクロ計量モデルによる歴史的シミュレーション:1990年代の金融政策の効果
第8章 賃金の硬直性と金融政策の重要性
第9章 デフレ期待と実質資本コスト:ミクロデータによる90年代の設備投資関数の推定
第10章 どうすればデフレ期待を反転できるか:国民生活モニター調査(個票)による検証
著者等紹介
浜田宏一[ハマダコウイチ]
1936年生まれ。東京大学法学部・経済学部卒業。イェール大学大学院修了(Ph.D.)。東京大学教授、内閣府経済社会総合研究所所長等を経て、現在、イェール大学経済学部教授(Economic Growth Center所属)、中央大学総合政策学部特任教授
原田泰[ハラダユタカ]
1950年生まれ。東京大学農学部農業経済学科卒業。ハワイ大学(経済学修士)、イリノイ大学に留学。経済企画庁国民生活調査課長、海外調査課長、財務省財務総合政策研究所次長、内閣府経済社会総合研究所総括政策研究官等を経て、現在、大和総研チーフエコノミスト
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