出版社内容情報
テロ対策、構造改革の進め方等のホットなテーマを題材として、日本が「日本らしい」国になるために何が必要なのかを明らかにする。対米追随に警鐘を鳴らす一冊。
内容説明
世紀末から新世紀へ。何事もなかったのごとく、われわれは世紀の壁を越えた。自分が生きる同時代を的確に認識することは難しい。しかし、時代潮流の深層には確実に何か大きな変化が進行している。事象の変転に右顧左眄しない思想の基軸が問われている。日本は米国というトラウマからいつ抜け出すのか。
目次
第1部 新世紀への発言―真の構造改革を求めて(二〇〇一年)(正気の時代を持ちこたえるために;世界史の深層底流は何か;市場原理主義からの脱却を;テロリズムと日本の選択)
第2部 二〇世紀末への発言―毎日新聞「時代の風」論考(一九九八年秋~二〇〇〇年末)(試される日本人の「脳力」;動揺する既存の価値観;客観的な時代認識をもて)
著者等紹介
寺島実郎[テラシマジツロウ]
三井物産戦略研究所所長、(財)日本総合研究所理事長。1947年北海道生まれ。1973年早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。同年三井物産入社。調査部・業務部を経てブルッキングス研究所(在ワシントンD.C.)に出向。その後、米国三井物産ワシントン事務所長等を経て現職。現在、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科客員教授も務める
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