出版社内容情報
過去10年日本経済は不況から脱し切れない。大きな要因は不良債権の著増、地下の下落によるバランスシートの毀損にある。その方策を提議する。
内容説明
これからの日本経済に持続的な経済発展を取り戻すためには、どのような政策対応が経済政策として必要なのか。伝統的なマクロ経済政策に加えて、「バランスシート再建政策」という新たな政策フロンティアを拡げる可能性を示唆。本書は、経済理論、実証研究、海外の事例研究、政策論の各分野について最新の成果を盛り込みつつも、かみ砕いた記述を心がけ、一般のビジネスマンや政策実務家を始め、経済学・経営学の専門家まで、幅広い層の読者に役立つ「バランスシート問題のハンドブック」を目指している。
目次
今なぜ、「バランスシート再建」か
第1部 バランスシート再建の経済学的意義(デット・ディスオーガニゼーション―不良債権処理の先送りによる経済低迷;人間行動の変化と金融の異常事態;日本の巨額債務と経済の不安定性;わが国金融・資本市場に残された課題)
第2部 海外におけるバランスシート再建の経験(タイにおけるバランスシート再建の経験;米国におけるバランスシート再建)
第3部 再建に向けた政策のあり方(政策の手段と方法;企業・金融の同時リストラ;バランスシート再建のための政策展開)
補論 日本経済のディスオーガニゼーション
著者等紹介
深尾光洋[フカオミツヒロ]
1951年生まれ。京都大学卒業。日本銀行、OECD等を経て、現在慶応義塾大学教授。Ph.D.(ミシガン大学)
寺沢達也[テラザワタツヤ]
1961年生まれ。東京大学卒業。通商産業省(現経済産業省)入省、現在経済産業研究所上席客員研究員。MBA(ハーバード大学)
小林慶一郎[コバヤシケイイチロウ]
1966年生まれ。東京大学卒業。通商産業省(現経済産業省)入省、現在経済産業研究所研究員。Ph.D.(シカゴ大学)
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