内容説明
減ってはいない銀行の不良資産、急がれるディスクロージャーと預金保険機構の充実、いま必要な不動産の証券化と公的資金の導入など、着実に迫り来る危機の本質と対応策を示す。
目次
第1部 なぜ銀行を救わなければならないのか(減ってはいなかった銀行の不良資産)
第2部 昭和金融恐慌とRTCの教訓(昭和金融恐慌を振り返る;アメリカにおける銀行破綻)
第3部 不良資産問題解決のためのこれまでの成果(バランスシートの修復)
第4部 資産流動化の前に整理しておくべき問題点(ディスクロージャーと預金保険機構)
第5部 資産流動化に向けて(不動産の流動化を促進するには;証券化は可能か;公的資金の導入と東京共同銀行の果たすべき役割;行政改革による「銀行救済」;生き残りのためのヒントと「身の処し方」)
補論 デリバティブをどうする