内容説明
日本の都市は、従来の「東京vs地方」の図式から新しいパターンへと変貌をみせはじめた。各自治体は、島国という海に囲まれたわが国の地形を利点と考え、対岸の国々との相関関係を展開しようと計画しだしたのである。この国境を取りはずした発想は、ボーダーレス時代を予告している。本書は日本の各都市の計画を具体的に検証しながら、ボーダーレス都市へと変身して行く日本の姿をあざやかに浮かび上がらせてくれる。
目次
第1章 日本はこう変わる
第2章 新東京圏―集中をいっそう進めるプロジェクトのメカニズム(東京湾臨海部副都心効果で浮上する地域;新しい都市軸つくる新線;新宿副都心;渋谷;多摩;神奈川;千葉;埼玉;もうひとつの再開発)
第3章 遷都をねらう都市―多心型国土の出現(仙台;名古屋;関西;京都)
第4章 ボーダーレス時代の都市(北海道;新潟;福岡)
第5章 土地問題解決をめざして