出版社内容情報
世界を動かすのは、垂直に延びる階層制組織の頂点に立つ権力者か?
あるいは、水平に延びる草の根のネットワークをもつ革命家か?
「人的ネットワーク(スクエア)」と「階層制組織(タワー)」の視点から歴史を捉え直した、比類なき試み。
宗教改革からイスラミックステート、ダヴォス会議まで
不安定な世界のバランスはどう保たれるのか?
ルネサンス、印刷術、宗教改革、科学革命、産業革命、ロシア革命、ダヴォス会議、アメリカ同時多発テロ、リーマン・ショック、フリーメイソン、イルミナティ、メディチ家、ロスチャイルド家、スターリン、ヒトラー、キッシンジャー、フェイスブック、トランプ……
古代から中世まで、人類は階層性のもとに暮らしてきた。ルネサンスに至ると、世界はネットワークを形成しはじめ、近代世界はさまざまな革命や変革を経験するようになる。
テクノロジーの発達した現代は、かつてないほどネットワークが力を得ている時代だ。国家の枠を超えたダヴォス会議や、ソーシャルネットワークのような分散型のネットワークは、今、世界を大きく変えようとしている。
だが、階層性なき社会で我々が手にするのは、自由と平等を謳歌する楽園なのだろうか? あるいは、混乱と無秩序が支配する無法地帯なのだろうか? 歴史を見る目を一変させ、まったく新しい視点で世界をとらえなおす衝撃の書!
【推薦の言葉】
「ファーガソンはシリコンヴァレーが必要とする歴史を提示してみせた」――エリック・シュミット(元グーグルCEO)
「歴史の知識を大きな問題へと関連づける」――インディペンデント紙
「魅惑的で人の心をつかんで離さない」ーーニューヨーク・タイムズ紙
「彼が捉えなおした歴史は、今後何年も影響を与え続けることだろう」ーーガーディアン紙
「ニーアル・ファーガソンは再び素晴らしい本を著した」ーーウォールストリート・ジャーナル紙
内容説明
垂直の階層制か、分散型のネットワークか?権力と草の根の緊張関係からこの世界を捉え直す衝撃の書。
目次
第6部 革命と独裁者(三国協商に対するジハード;ボリシェヴィキ革命と強制労働収容所 ほか)
第7部 冷戦とゲリラ戦(冷戦下の「長い平和」;ネットワーク化された戦闘 ほか)
第8部 21世紀のネットワーク(アメリカ同時多発テロ;リーマン・ショック ほか)
第9部 結論―サイバースペースの攻防戦(階層制対ネットワーク;ネットワークの機能停止 ほか)
付録 ニクソン=フォード時代の社会的ネットワークのグラフ化
著者等紹介
ファーガソン,ニーアル[ファーガソン,ニーアル] [Ferguson,Niall]
スタンフォード大学フーヴァー研究所の上級フェローであり、ハーヴァード大学ヨーロッパ研究センターの上級フェロー。北京の精華大学における客員教授やワシントンDCにあるニッツェ高等国際関係大学院のディラー=フォン・ファステンバーグ・ファミリー財団卓越研究員も務める
柴田裕之[シバタヤスシ]
翻訳家。早稲田大学、Earlham College卒業。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
よしたけ
sayan
Shin
羊山羊
-
- 和書
- 歴史としての新左翼